注意
・司類
・旭さん視点で話が進む
俺は旭。2年前からここで働き始め、今は将校殿の部下として日々仕事に励んでいる
将校殿は厳しいけれど優しい一面もあって部下から好かれており、俺も特に不満も困ったこともなく平和に仕事を続けていた__が、最近意外なことが起こった
1ヶ月前に黒い油を奪おうとして牢獄に入れられた筈の、参謀役が帰ってきた
前は俺も参謀役とは好きな本の話をしながら少しだけお茶をするような仲だった。だから戻ってきてくれて嬉しい気持ちはあるけど、それ以前に何故そうなったのかが純粋に気になった
自分に役を与えられたことに喜びを感じつつも参謀役に微笑むと、彼は以前よりも暗く沈んだ表情でお辞儀をした
参謀役__ルイくんが戻ってきて1ヶ月半経った
すっかりルイの話相手になった俺は今日も今日とて将校殿への悪口を聞いていた
戻ってきたばっかりの頃は無口だし愛想も悪くなったし気を遣ったが今では気兼ねなく話せるようになって満足だし楽しい
まあ、将校殿とは不仲なようだけれど…
だが、更に1ヶ月半後
ルイくんはつい昨日まで1週間の休暇を取っていた。その間は部屋から出てくることはなかったので不思議に思いながらも今日出勤してみると、ルイくんは以前からは想像もできないように蕩けきった表情で将校殿に頬を擦り寄せている
多分、今俺は苦笑いをしていたと思う。何故なら、ルイくんの首に無数の虫刺されのような痕があったから
ちなみに、後日正気に戻ったルイくんが俺の元へ顔面蒼白になりながら駆け込んでくるのは別の話








![# 攻略対象より悪役に惚れました . [ 冬司ver ]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/463Ienje96SMnaxqeg7tvIaFh9p1/cover/01K566339R5TNCGP01WCWNSK9G_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。