_あなたside_
その後…何やかんやで1時間目の
授業の時間が終わり,
かれこれ言って今は休み時間という
至福の神様が私のところに舞い降りて来て
くれました。
モブ女1「あの!あなたの名字さん,もし良かったら
私とお友達になって頂いても宜しいでしょうか?」
モブ女2「ちょっとアンタずるいって~ あ!じゃあ私は色々と質問したいことがあるんですけど,
まずはそこからお話良いですか?」
モブ男3「おい女子軍団,抜け駆けは卑怯だぞ!」
モブ男4「あの~ もし良かったら俺達とも
是非お話していただけませんか? 因みに
めちゃくちゃ性格良い奴らなんで!」
正直言ってこんな集団性でクラスの殆どが
私のところに集まられたら,
ただただ何人もの相手をするだけでこちとら
めちゃくちゃめんどくさいんだが…
モブ女1「あ~ 因みにトイレならここの教室を出た直ぐ真っ正面のところにありますから!」
モブ女2「あんたw そんなことくらい
ドアを開けただけで気づくことでしょうがw」
モブ男3
「じゃあお気をつけて行って来てくださいね~」
モブ男4「行ってらっしゃ~い👋」
モブ全員「wwww」
まぁ無事逃げられることには変わり
無いんだけどね。
……数分後
)…ガラッ🚪
モブ男1「あなたさん大丈夫ですか?!」
モブ男2「アイツ… 本当に次のターゲットをあなた
さんにしやがったわ。マジで許せねぇ…」
モブ女1
「キャーッ!見てこれ。あなたさんの
机の中にゴミが沢山入ってる…」
モブ女2
「酷いよ… ころん!!!
なんであなたさんにこんなことするの?」
)ガリッ…
うん。ちょっと待って?
なんか私,突然ころんっていうヤツに
頬の辺りを思いっきり爪で引っ掛かれたんだけど…
これって普通にいじめを通り越した
暴力ですよね?あれ…もしかして違う?
)グイッ… ←襟を捕まれた音。
モブ男1「おいころん!流石にもう
初日の転校生相手に辞めてやれよ!」
モブ女1
「なら私からも言わせて貰うけど,普通に女子相手に手を出してる方がよっぽどダサいと思うし,
あなたさんには味方も沢山いるんだから
今のうちに諦めといたら~w」
モブ男2「は?お前急になにを言って…」
モブ女2
「ッ… でもあなたさんが助かるなら…皆行こう。」
モブ女1「…まぁそれもそうね。
ほら…男子達も早くころんに着いていくよ!」
モブ男3「でもこれは僕達が決めた決断なんです…
あとこれはあなたさん。貴方を守るために女子が提案した考えなんですよ?」
)…ゲシッ💥ヽ( ・∀・)ノ┌┛Σ(ノ `Д´)ノ
モブ女2「キャッ!」
ダメだ…こんな状況とても見ていられない。
)ガチャッ…🚪💥
自分の味方をしてくれた生徒が
アイツに連れていかれてから数秒後…
今はただただ"後悔"という言葉しか
私の心には残っていない状態だった。
モブ「その…さっきの被害で
怪我とかはしてませんか?」
モブ1「そうですか…それなら良かったです。」
モブ2「あの!私一応今絆創膏持ってるので,
よかったら傷直しに使ってください!」
モブ2「はい!」
どうやらこのクラスには私の味方を
してくれる生徒が多くいるみたいだけど,
いつかはどんなに強く結ばれていた
信頼関係のはずでも,
簡単に壊れてしまう時が来てしまうのかな…
モブ1「wwwww」
モブ2「やっぱりあなたちゃんの
言うことはすっごく面白いやw」
やっぱり私にとっては皆と笑っていられる
時が一番の幸せなのかもしれないね…
それなら尚更…一度起きた出来事を
いつまでも引きずって落ち込んでるんじゃなくて,
これから先どうすれば仲間を傷つけずに
守ることが出来るのか…
まずはそれを第一に考えていくことが
今は大切なのかも。
モブ1「あなたさん…暫くぼーっとしてましたけど,
何か深い悩みごとでもあったんですか?」
モブ2「あ!ならなら,私達がその
悩み事を解決してあげますよ!」
今回ばかしは仲間に手を出そうとしたのにも
関わらず逃がすような真似をしちゃったけど…
次は必ずそうはいかないから覚悟しておけよ?
この青髪ゴリラ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。