伸ばされた手を握り
瞬きする間に気づいたら
えっ、気にしてるの俺だけ！？
女の子におんぶされてるの気にしてるの俺だけ！？
すると、その女の子は猛スピードで走り始めた。
後ろにいた化け物がどんどん小さくなっていく。
スマホ片手にこっちに寄ってきた。
翔真は俺に腕をグイグイとしながらなんで謝るんだよー。と言っている。
こぼれた苦笑い。
でも、1人じゃなくて良かった。
何故か安心する。
このまま何事もなくゲームを終えられればいいんだけど。
そんな甘い目論む、叶えられないよ。
そういうように。
遠くの方で断末魔の叫びが聞こえた。
哀音は目を大きく見張り、翔真は押し黙った。
そう思い、声のする方へ歩こうとしたその時。
グイッと後ろから腕を引っ張られた。
そういうと、翔真は断末魔の叫びが聞こえた方へ行った。
ほんとに大丈夫なんだよね？翔真。
あの目は自信に満ち溢れた目だった。
でも。
あいつと同じ目をしていたのが気がかりだ。
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第4話 Tengo que cumplir mi promesa.
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。