第35話

ホテルで
973
2023/11/27 02:26

( ※ ほんとにちょっぴりR18要素あるので
苦手な方はスキップしてください 🙇🏼)




大西 side





ツアー真っ只中のなにわ男子です

公演が終わり今はホテルにおるけど





『寂しい、』





いつも家に帰れば大ちゃんがいるのに

ホテルとなると1人1部屋なんです



お風呂も出たし大ちゃんの部屋にお邪魔しよう

そう思い少し髪を整えて部屋を出た






『ん?』




大ちゃんの部屋の前に人影が見えた

それもバスローブを着てるっぽい




『え、大ちゃん?何してんの?』



西畑「あ、流星や、って声出しちゃだめ」



『なんで?てか自分の部屋なのに入らへんの?』



西畑「今大事なとこやねん」



よく分からないけどどうやら中に人がいるっぽい

大ちゃんがドアに片耳をつけてるから話し中なのだろう

てか盗み聞きしてええの?笑



『誰と誰がおるん?』



一応小声で話して話しかけた



西畑「恭平とみっちー

今ちょうど恭平が好きって言った所」



『!?』



知らないうちに展開が進んでいて驚きだ

その先が知りたくて俺も片耳をドアにつける



西畑「え、」



何も気にしなかったけれど、

自然と大ちゃんと顔が近くなった



『し、静かに』



西畑「あ、ごめん」



お互い顔が赤くなりつつも耳を傾ける



『!?』



本日2度目の驚き

とうとうみっちーも好きって言った!?



西畑「あ、、両想い、なったみたいやな」



まるで自分のことのように喜ぶ大ちゃん



『かわいい 笑』



西畑「西畑のこと?」



『そやで?あ 〜 でも、今日はちょっと違うか』



西畑「え、もしかしてかわいくない、、?」



『かわいいもあるけど、その、大人っぽいなって、』



バスローブの首元、割と大きめにあいてるから

さっきから大ちゃんの白い肌が視界に入ってくるのだ



西畑「あ!バスローブ?

これな 〜 少し大人っぽくなりたくて 笑」



そう言って笑う大ちゃんは5歳児だけどね



『そうなんや 笑』



ガチャ

夢中になって大ちゃんと話をしているとドアが開いた



道枝「うわびっくりした、」



高橋「え、いつからいたんすか」



ほんのり頬を赤く染めている2人

なんとも可愛らしい



西畑「ごめんな驚かせて」



『今来たとこやで』



高橋「そうっすか」



道枝「あ、全然大丈夫です!」



西畑「ふふっ 笑

でもあれやな、西畑のリラックスタイムが奪われたな」



ちらっと部屋の中を見る限り明かりは間接照明のみやし

紅茶の香りがするから本当にリラックスタイムを

過ごす予定だったのだろう



高橋・道枝「「 それはすいませんでした!! 」」



西畑「あ!ごめんな?別に謝って欲しい訳ちゃうくて

その、大丈夫やったんかな 〜 って」



全て聞いていた張本人は変な所で演技力を発揮している



高橋「あ 〜 はい、俺たちですし大丈夫でした」



道枝「色々とありがとうございました」



西畑「そっか、よかった

それなら早く2人とも部屋に戻りや?

引き留めちゃったみたいでごめんな」



道枝「全然!部屋お借りしちゃってすいません」



高橋「ありがとうございました!おやすみなさい」



道枝「おやすみなさい、流星くんも」



『あ、うん!おやすみ 〜 』



西畑「おやすみ 〜 」



こうして2人は部屋に戻り俺らも部屋に入った

あ、もちろん大ちゃんの部屋やけど



『なあ大ちゃん、聞かないの?』



付き合ったであろう2人に踏み込まなかった大ちゃん

正直不思議である



西畑「んー?いや、付き合ってすぐよ?

早く2人っきりの時間を過ごしてほしくて」



『なるほど、、』



なんだ、優しい大ちゃんの考えそうなことだった



西畑「それに、、早く流星と2人になりたかったし?

廊下やないとこでな」



『っ、』



ずるい、反則すぎる

真っ直ぐに目を見つめてそう言う大ちゃんは

いつもより一段と大人っぽく見えた



西畑「なあ、こっち来て」



気づかぬうちにベッドに腰をかけている彼

照明の程よい暗さとバスローブもあってか

色気がすごい


同じようにベッドに腰をかけると温もりに包まれた




西畑「流星、愛してる」




『俺も、愛してる』



身体が離れお互い見つめ合う


そして自然と顔が近づいて、唇を重ねた




ただキスをするだけでは物足りなくなり、

彼をベッドに押し倒してより深いキスを交わす





西畑「りゅ、せ、」




少し苦しそうな大ちゃん

その姿ですら愛おしく思う






『なあ、したい』






西畑「!?」







『まだ、だめ?』







西畑「、、流星が大丈夫なら、ええよ?」







その言葉を聞いた瞬間、心のどこかにあった

若干の恐怖心は消え去り

もっと大ちゃんを感じたくなった








そして、俺ら2人は初めて繋がった






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