第7話

8/12 相変わらずの朝
21
2021/01/21 14:39
また何も変わり映えしない今日が始まった。
誰もいないリビングでコーヒーを飲みながら朝のニュースを観る
ニュースに映る情報はいつもマイナスな事ばかりだ。
レイン
レイン
……
またあの事件のこと言ってる。
本当にみんなこういうマイナスな情報が好きなんだから
️️️       
そんなことを考えていたらマグカップの中のコーヒーは無くなってしまった。
テレビを消して自室に戻り、ゲームの準備をする。
「レイン、学校は?」
「1日でもいいから行ってきなさい。」
️️️      
……本当に呆れる。
人の気持ちも知らないで軽々しく発言するお前らが
レイン
レイン
さて、
ゲームを起動し、一緒に戦うフレンドとチャットをする
そして対戦が始まり、私はいつものように敵を倒していく。
レイン
レイン
(余裕)
またこの対戦でも私は1位になった。
レイン
レイン
もっと強い相手居ないのかな〜…
そんなことを呟きながら次に進んでいく。
すると何か気になる対戦相手がいた。
レイン
レイン
…強くない?
とても強い。
レイン
レイン
名前は、
レイン
レイン
…ギル?
ギルというプレイヤーに苦戦していると別のプレイヤーから攻撃を受け、負けてしまった。
レイン
レイン
っ…あぁ〜〜…
レイン
レイン
…………
そうだ、
レイン
レイン
フレンドの申請しとこ
ゲームのプレイヤー検索で「Gill」で検索する
レイン
レイン
うわ強
レイン
レイン
私の上のランクじゃん。
フレンド申請のボタンを押す
すぐにフレンド追加の通知が来た。
するとあっちの方から話しかけてきて、
「おはよっ(^o^) 君凄く強かったね〜!俺びっくりした!(^-^)」
「あ(・ω・)、あとさ、カガっていう人ともフレンドなってって〜俺のお兄ちゃんなんだ〜(•ө•)♡」
ガンガン話しかけてくんなこの人。
レイン
レイン
「おはようございます、分かりました。一応フレ申請送っときますね」
「ありがと〜(^ワ^=)」
またプレイヤー検索で「Kaga」と検索し、フレンド申請を送る。
少ししたらフレンド追加の通知が来た。
どうやらカガというプレイヤーもさっきのギルと一緒のランクらしい。
時刻は12時。
Gillから言われたことも全部やったし、
レイン
レイン
外の景色でも見るか、
ベランダに向かい、締め切っていた窓を開けると、昼の爽やかな空気が部屋の中に入っていく。
換気はしていなかったのでとてもいい心地だ
ベランダに出て、街を見下ろす。
色々な人が見える。仲良く話している人達や、急いでいる様子の人、歩きながらスマホを見ている人…、
こうやって街を見下ろして観察をしていると、なんだか自分が空気のように思えてしまう。
身を乗り出し、柵に座ってみる。
レイン
レイン
(見られてたらマズイよな…)
そうは思っていてもこの体勢が1番心地良いから降りられない。
顔を上げ、何処までも続く青の遠い空の向こうを見つめると、吸い込まれてしまいそうな感覚に陥る。
そのまま少しの時間ぼうっとしていた
️️️     



「レ……ん、」
オリヴィア
オリヴィア
レインさんってば!
レイン
レイン
オリヴィアだ。
来ていたことに気が付かなかった。それくらい私は呆けていたのだろう。
レイン
レイン
あ、オリヴィア…
レイン
レイン
ごめん、気が付かなかった…
私の唯一心を許せる人が来てくれた。
意気揚々と話す彼女の笑顔は優しく、煌びやかに見えて、とても愛おしい。
ベランダの柵から降り、彼女を腕の中に入れる。
華奢な彼女の体は私の腕の中にすっぽりと収まってしまった。
オリヴィア
オリヴィア
あ、これ差し入れです。
レイン
レイン
こ、これって…!
私の大好物達が入った紙袋を渡され、私の心は一気に明るくなった。
オリヴィア
オリヴィア
良ければ一緒に食べますか?
今日はオリヴィアといれる。
レイン
レイン
もちろん!
何も代わり映えしない毎日の今日の日は私たちだけのアフタヌーンティーが始まった。

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