校舎内──
武蔵たちは未だ、教室を迂回していた。そして無線が切れた原因も探っていた。
だが、その理由を見つける必要はなさそうだ。
武蔵は思考停止した。どういうことだ?脳の理解が追いつかず、しばらく立ちつくした。
しかし、すぐに正気に戻り状況を全て察した。
隣にいた本庄が武蔵に声をかけようとしたその時、二人の背中に銃口が当たった。
武装集団の二人が、銃口を向けていた。だが、武蔵は冷静に彼らを見つめる。
本庄がそう言いかけた途端、ホオリは容赦なく鉛玉を撃ち抜く。幸い当たらなかったが、すれすれだった。
──体育館
舞台の上で棒立ちをし、生徒たちを見回すゼウス。武蔵は彼を鋭い眼差しで睨みつけて言った。
そう言って一歩、二歩と前へ出る男。武蔵と本庄は体を強ばらせ睨みつける。
武蔵はリーダー格の男にそう尋ねた。
だが、武蔵の疑問に答えず、銃口を人質たちに向けてこう言った。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!