第2話

花鳥風月◆2
1,560
2019/04/23 13:44 更新
担当
では、夢野先生!
今度の作品も期待してますよ!
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
わかってますよ
あなたが、そこまで熱くなる意味が、小生にはわかりませんが
乱数に「ラップをしよう」と誘われ、Fling Posseを結成してから、一週間が過ぎようとしていた。
幻太郎は相変わらず、嘘をつき続けながら、毎日を過ごしていた。

今は、幻太郎の小説の担当者と二人で次の打ち合わせをしている。

いつも幻太郎の本は幅広い年齢層に人気だった。

だから、編集部でも幻太郎への期待は大きかったのだ。

それでも幻太郎は、のんびりとペンを握っていた。
有栖川 帝統
有栖川 帝統
げんたろー!!
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
夢野先生は今留守にしていまして......
有栖川 帝統
有栖川 帝統
入るぞー!
遠慮の欠片もなく、帝統がドアを開けた。
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
あなたは少し遠慮というものを覚えた方が良さそうですね
有栖川 帝統
有栖川 帝統
んあ? 何か言ったか?
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
あなた、都合の悪いことは聞こえない耳でもしてるんじゃないですか
呆れ気味に言うと、幻太郎は部屋に戻っていった。
有栖川 帝統
有栖川 帝統
お前、今仕事中?
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
まぁ、一応は
有栖川 帝統
有栖川 帝統
ふーん
あ、これ食っていい?
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
あなたには何を言っても無駄ですね
勝手にどうぞ
有栖川 帝統
有栖川 帝統
うっしゃ!
帝統は、まるで自分の家のように寛いでいる。

それが幻太郎には、時々ものすごく嬉しくなるのだ。
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
帝統、小生は今から少し家を空けます
その間ここにいますか?
有栖川 帝統
有栖川 帝統
おう!
俺、今日はここで寝るから! いいだろ?
夢野 幻太郎
夢野 幻太郎
構いませんよ
ただ、今日はしばらく家に帰りません
有栖川 帝統
有栖川 帝統
おっけー!
その間、俺がこの家を守ってやるよ
帝統は、屈託ない笑顔をした。

幻太郎はくすっと笑うと、「行ってきます」と家を出たのだ。

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