第5話

誰?
35
2021/01/08 08:07 更新
────────1週間後、土曜日─────────
今日は、決行日。
予告状を出したとある政治家の屋敷はたくさんの警察官で溢れている。
僕は今回も警察官に変装して屋敷に潜入していた。

潜入する目的は、主に2つ。
1つはあらかじめ潜入することで内部の様子をレンに伝えること。
もう1つはレンが盗みに入ったときに、僕がサポートすること。
例えば警察官の配置場所を教えたり、その他の情報を流したり。
永嶺京
永嶺京
レン、指輪の場所は事前に調べた通りの場所にある。
そこまでの警備は…厳しいけど、突破できない程じゃない
潜入して分かったことをマイクを使ってレンに伝える。
Ren
Ren
分かった。ありがとう。他に何か心配なことある?
永嶺京
永嶺京
…1つ、ある。
指輪がある部屋だけ、警備が薄すぎる。その他の部屋や、今まで盗んだ所より、明らかに薄いんだ
Ren
Ren
なるほど…分かった。気を付けるよ
永嶺京
永嶺京
うん、また連絡する
そう言って通信を切った。
レンにも伝えた通り、指輪の警備が薄いことが引っ掛かる。
何度も盗みに成功している怪盗Renを舐めているということは考えづらい。
永嶺京
永嶺京
(もしかして、何かしらの罠が…?)
永嶺京
永嶺京
(もう少し探ってみるか…)
そう思い、指輪のある部屋へ行こうとしたとき、
警察
あ、君。ちょうどよかった。ちょっと頼みがあるんだが
警察の1人に声をかけられた。
永嶺京
永嶺京
はい、何でしょうか
少し警戒しながら答える。
警察
高瀬タカセさんを迎えにいってくれないか。
玄関のところに来ていると連絡があったんだ
永嶺京
永嶺京
分かりました
永嶺京
永嶺京
(…高瀬タカセ?)
って誰だ。
永嶺京
永嶺京
(下手に聞き返して怪しまれるのもまずいな…)
永嶺京
永嶺京
(取り敢えず、行ってみれば分かるか)
そう思い、玄関に向かった。
──────────玄関───────────
玄関にも警察官がたくさんいる。
皆が慌ただしく動いているなか、1人だけ隅の方で立っている小柄な女性を見つけた。

あれが、高瀬タカセさん、だろうか…
その女性に近づき声をかける。
永嶺京
永嶺京
あの…高瀬タカセさん、ですか?
女性がゆっくりと振り返った。

プリ小説オーディオドラマ