沈黙。
車のエンジン音が響き渡る。
これでいい。
今は何もしたくないし喋りたくない。
だからこれでいい。
三途さんもそう思ってるに違いないだろう。
それにしても、
気分が悪い。
さっき走ったせいか、すごく体調がすぐれない。
早く車から降りたい。
車が揺れる度に吐き気がする。
ビニール袋を渡された。
私はビニール袋を受け取った。
ベチャベチャ
嫌な音。
申し訳ないや。
これも全部竜胆さんのせい。
蘭さん、竜胆さんを監禁してくれないかな。
そうしてくれたら私、楽に過ごせるのに。
私はビニール袋をキュッと閉めて車から降りた。
私は指定された席に座った。
その隣を1個開けて三途さんは座った。
また沈黙。
ここで下手に喋ったらウザがられるからやめとこう。
10分後
中絶は再来週の土曜日に決まった。
その日が待ちどうしい。
またまた沈黙。
まぁ、なんてことないけど。
少しカッとなってしまった。
優しい。
今日だけだろうけど。
帰りたくない。
もうアジトは目の前。
足が震える。
怖い。
竜胆さんが絶対にいるから、、。
なんだ、そうなのか。
少し安心して部屋に入った。
ほんとだ、竜胆さんと蘭さんは今いない。
良かった。
そう言って私に鍵を差し出してきた。
深々と頭を下げて自分の部屋に向かう。
前まで鍵なんてつけてなかったけど、今回の件で竜胆さんが部屋に入れないようにするためなのかな。
ガチャとドアを開ける。
荷物をおいてベットにうずくまる。
ガタ
ドカッ!
ポンポン
ガチャ
ドンドンドンドンドンドンドン
ガチャ
ガッ
ギュゥゥゥゥ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。