人生初、お茶に誘われました。
なんか、ちょっと急かせれているような気がしなくもない。
しかも、周りの目が怖い。早くこの場を去りたい。
そう言って、自分の腰に手を回してリリア先輩との距離を詰めてきた。
連れられるがままに、グリムも無事見つけ、ディアソムニア寮に着いた。
ここでも促されるがまま、談話室のソファーに座らされた。
隣には出されたクッキーを頬張るグリムと、寮服に着替えたリリア先輩が座っていた。
目の前には、足を組むツノ太郎とその後ろに立つセベクとシルバー先輩。
あくまで、自分をここに連れてきたのは、ツノ太郎のために会話を嗜むため。
リリア先輩が話したいんじゃないんだ。
ちょっと複雑。でも、これに名前を付けたら終わり。
終わりなんだ。
ディアソムニア寮を出て、少し歩いたところで、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、肩に上着がすでに掛けられていて、目の前にはリリア先輩がいた。
オンボロ寮に戻ってから、お風呂に入り、ヴィルさんに貰ったスキンケア用品を肌に塗りまくって、自室に戻ってから色々考えた。
この、上着のことにつて。
興味本位で上着を顔に近づけてみた。
当たり前か。リリア先輩の服だもん。
って、だめだ。だめだめだめだめ。認めちゃいかん。
老人ゴーストたちがなんか言ってくる
だって…












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!