第2話

2.
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2025/01/05 12:38 更新
人生初、お茶に誘われました。
リリア
お主がよかったらなんじゃが、我がディアソムニアでお茶をと思っての
あなた
え、あの、はい、時間はありますけど、グリムを探さないと…
リリア
グリムか。そやつなら寮に行く途中で見つければ良い。
なんか、ちょっと急かせれているような気がしなくもない。
しかも、周りの目が怖い。早くこの場を去りたい。
あなた
それなら…
リリア
おお、そうか。では、行こうぞ。
そう言って、自分の腰に手を回してリリア先輩との距離を詰めてきた。
あなた
ちょ、あの、近いんですけど
リリア
ん?そうか?
あなた
せめてあの、この手を退けていただくことは
リリア
できん!つべこべ言わず行くぞ~!
連れられるがままに、グリムも無事見つけ、ディアソムニア寮に着いた。
セベク
リリア様!やっとお戻りでしたか!
シルバー
セベク、声を落とせ。周りに迷惑だ。
リリア
おう、今戻った。マレウスはおるか
マレウス
どうした、リリア
あなた
ん、ツノ太郎
マレウス
人の子。お前が連れてきたのか、リリア
リリア
そうじゃ。談話室でゆっくり話をしようと思ってな
ここでも促されるがまま、談話室のソファーに座らされた。
隣には出されたクッキーを頬張るグリムと、寮服に着替えたリリア先輩が座っていた。
目の前には、足を組むツノ太郎とその後ろに立つセベクとシルバー先輩。
あなた
あの、話って?
リリア
おお、そうじゃった。話とはな、お主のことに関してじゃ。
あなた
自分ですか?
リリア
うむ。この頃マレウスもお主のことを気にしておったから少し会話を嗜もうと思うてな
あくまで、自分をここに連れてきたのは、ツノ太郎のために会話を嗜むため。
リリア先輩が話したいんじゃないんだ。
ちょっと複雑。でも、これに名前を付けたら終わり。
終わりなんだ。
あなた
じゃあ、そろそろ…
リリア
そうじゃな。暗いし、わしが送っていこう。
あなた
え、大丈夫ですよ。グリムもいますし、先輩に送っていただくなんて、申し訳ないです。
グリム
そうなんだぞ!俺様がいれば十分なんだぞ!
リリア
そ、そうか。じゃあ、気を付けての。
あなた
はい、ありがとうございました。
ディアソムニア寮を出て、少し歩いたところで、後ろから声を掛けられた。
リリア
少し待っとくれ。これを。
振り返ると、肩に上着がすでに掛けられていて、目の前にはリリア先輩がいた。
リリア
夜は寒い。着て行け。
あなた
は、ありがとう、ございます…。
リリア
うむ。グリムよ、あなたの下の名前(カタカナ)に何かあったら守ってやれ。
グリム
当然なんだぞ!
リリア
その意気じゃ。それじゃあ、おやすみ。
あなた
はい、おやすみなさい。
オンボロ寮に戻ってから、お風呂に入り、ヴィルさんに貰ったスキンケア用品を肌に塗りまくって、自室に戻ってから色々考えた。
この、上着のことにつて。
興味本位で上着を顔に近づけてみた。
あなた
リリア先輩の匂い…
当たり前か。リリア先輩の服だもん。
あなた
リリア先輩~…
あなた
好きだ~…
って、だめだ。だめだめだめだめ。認めちゃいかん。
ゴースト
もう認めたほうがいいんじゃない?
ゴースト
そのほうが楽だと思うわよ
ゴースト
そうじゃよ
老人ゴーストたちがなんか言ってくる
あなた
うるさいなぁ、認めたくてもね、相手が悪かったの。
ゴースト
相手のせいにするつもりか
あなた
そうじゃなくて、リリア先輩には、恋しちゃだめなの…
だって…
あなた
種族が違うんだもん…
ゴースト
そんなことか
あなた
そんなことって、喧嘩売ってる?あのね、種族大事なんだよ?種族が違うだけで色々大変なの。
グリム
あなたの下の名前(カタカナ)、もう寝るんだぞ。俺様眠い…。
あなた
あ、じゃ、寝よっか。
ゴースト
まぁ、お主なりに頑張ってることは褒めてやるわい。ゆっくりおやすみ。
あなた
うん…。

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