「あなた………………」
「目黒くん!」
「おっ、あなた!やっほー」
いつの間にか、目黒とあなたは仲良くなっていた。
あの愛おしい全てを、奪い去りたい。
あなたへの想いが溢れそうで、
「………………なぁ、ふっか」
「ん?どうした?」
帰り道。俺はとうとう、ふっかに打ち明けた。
「へぇ〜、嫉妬ですかぁ」
ふっかを飲みに誘ったのが間違いだった。
そうだった。こいつ、酒に弱いんだ。
ふっかはにこぉと笑って言った。
「嫉妬できる仲なんてぇ〜、
恵まれてるよなぁ〜、お前ぇ」
「は?何言ってんの」
俺は、ふっかの言っていることがよくわからなかった。
いや、わかりたくなかったのかもしれない。
「……………もう少しだけ、頑張ってみ、、、」
って。
ふっかは片手にビールジョッキを持ったまま、
子供みたいにすーすーと寝息を立てて、眠っていた。
「………………はぁ」
全く、世話が焼けるやつだ。
仕方なく、俺が支払いをして、
とっとと担いで帰ろうと思っていた。
すると、
「ん、、、、、、、あっ、しょおたぁ!」
厄介者が起きてしまった。
「………………行くぞ。ほら、立てるか?」
「あっ、でも支払いは俺がぁ〜」
「いーから!」
結局、また眠ってしまったふっかを担いで、
俺は家まで送り届けることにした。
ホント、同じマンションで良かった。
俺はふっかの顔をちらりと見る。
こいつは、一体どこまでしっかり者なんだか。
支払いなんて、相談に乗ってくれた礼だよ。
「___________ありがとな、ふっか。」
俺の耳元で、ふっかは静かに寝息を立てていた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!