〜どぬくside〜
シヴァさんに残っている傷跡
それが俺たちの過去を
すべて物語っている
こうやって元気に接してくれるところ
いつでもみんなを励ましてくれるところ
いろんなシヴァさんを見てきた
でも、笑ってる姿を見ると
とても胸が痛くなる
俺たちの仕事での名前は
シヴァさんはシバ
俺はシズク
意外と気に入っているのだ
ピピッ
インカムから聞こえるのは
もふくんの声
俺たちの仕事のときは
必ずもふくんがインカムで指示をしてくれる
別に弱いとかそういうことじゃない
実験のときに打たれた薬の副作用で
暴れてしまうかもしれないからだ
何回か仕事中に暴れてしまい
仲間を傷つけようとしたことがある
そのため、もふくんが一個一個丁寧に指示を出し
何かあったらすぐに連絡して
応援を呼べるようにしてくれたのだ
それから小さな声で
「興奮しても良いじゃんかー」と
俺に囁いた
そんなこんなでいつの間にか
敵の領地に入っていた
シュッ!!ボコッ!!
シャキン
ザシュッ
2人でもすぐ片付く量の敵
あとはボスだけかな?
ピクッ
ダッ!!
頭に付いている狐の耳
最初はこんなのいらないと思ってたけど
この仕事を始めてからは
だいぶ役に立っている
研究所
その言葉を聞くだけでも吐き気がする
あの日、俺たちは脱走した
そしてもうこれ以上苦しむ人がいなくなるように
研究所を燃やした
だけど、新しく建設されたと知ったのは
からぴちに入ってから2年が経ったくらいのとき
体の奥底から湧き出てくる怒り
ただそれだけが俺たち2人を侵食した
バァン!!
敵のボスは反応する間も無く
シヴァさんが打った銃で
動かなくなった
下に引いてあるカーペットに
大きなシミができていく
ほんの少し
でもそれは俺らにとって良い進展だった
早く帰って報告するかぁ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。