第14話

◇ 14 ◇
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2019/01/13 12:05






最近できた
大型ショッピングモール。










『 何買うの 』


「 んー。プレゼント? 」


『 誰に 』


「 内緒 」


『 へー 』













でも女の子向けの
コーナーにいるから、


多分女子だね。









優斗、彼女できた?













え、じゃあ手とか
繋ぐのまずくない?


















『 ...え、? 』










手を離そうとしたら
さっきより力を込めて
握りしめて来た優斗。











謎は深まるばかりで、
わかんない。















『 あ、これ可愛い 』


「 ほんとだ、あなたみたい笑 」










灰色で、青い目を持つ
猫の人形キーホルダー。










アメリカンショートヘア

そう表示されてる。










気高そうな雰囲気が、



近寄るな
一人でいさせろ




と言ってる。

でも、それでも、







独りにしないで





ひそう訴えかけているような瞳。













優斗の言ったみたいに、





まるで私。

















独りにしないで


は、あってるのか
わかんないけど。













「 これ買お 」


『 ほんとに?あげる子、大丈夫なの? 』


「 え、うん。問題なし! 」


『 優斗がそう言うなら、いいんだけどさ 』















優斗、


それ、
完全に私の趣味だよ。







いいの?













彼女さん、




悲しませないでよ?









◇.

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