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第6話

ユジンと夕暮れ
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2026/06/20 11:53 更新



それからずっとユジンに話しかけようとするが
逃げられてしまって結局ずっと喋れないまま放課後
一人で帰る帰り道

一人で帰るのなんて…いつぶりだろ


🐶「あれ?○○ちゃん」

「…あ、ギュビン先輩」

🐶「ユジンは?」

「…」

🐶「…ん?喧嘩した?」

「…喧嘩…というか……」


事の経由を説明するとあーっと何かを納得したギュビン先輩


🐶「んー、そうかそうか」

「…わかんないんです…ユジンが何考えてるのか」

🐶「…」

「…最近…ずっと変だったけど…」

🐶「…俺にはなんでか分かるよ」

「…え?」

🐶「ユジンはずっとね



好きだったんだよ、○○ちゃんのこと」





「…」

🐶「…はぁっ!言っちゃった…笑」

「…いや…そんな……」


ぐるぐる巡る頭の中
思い返せばユジンの行動一つ一つ
私のことが好きだったからと説明すれば納得のいくものばかり


「…そんな…」

🐶「…言われたんだ、ユジンに」

「…」

🐶「○○は俺のだからって」

「…え」

🐶「ゴヌクにも言ってた笑」

「…」

🐶「そんなに好きなら早く告白しなよって言ったんだけどさ、しないって」

「………ど、どうして」

🐶「……○○ちゃんは俺の事好きじゃないからって」



ちくっと胸の奥をなにかが刺すような痛みがして苦しくなる

そんなの…わかんないじゃん


🐶「…言うつもりはなかったんだけど、ユジンは意外とヘタレだからさ」

「…はい」

🐶「このままなにもないまま2人が離れ離れになったら俺も悲しいし…」

「…」

🐶「…○○ちゃんは?」

「…え?」

🐶「ユジンのこと、好き?」

「…」




ずっと友達だと思ってた。


家も近いし小学校の頃から仲良いし勝手に家族同然だと思ってたから

いきなり…好きだなんて…


「…わかんないです…ずっと…ずっと友達だったから…」

🐶「…ユジンも最初そう言ってたよ」

「…」

🐶「まぁ若干周りが無理やり
お前は○○ちゃんが好きなんだよーって洗脳みたく言ってたからそれで意識したのかもしれないけど笑」

「…そう…だったんだ……」

🐶「でもほんとはずっと分かってて気づいてないふりしてたんだと思う」

「…」




ぽんっと背中を押され、ぎゅっと心を締め付けられる

ごめんねユジン…なにも気づけなくて

ずっと…っていつからだったんだろ
いつから…私のこと…


「…行ってきます」

🐶「…がんばれ!」

「はい!」









________





_ピーンポーン


「…あれ?…いないのかな…」


おかしいな…先に帰ってたよな…


「…あ、電話してみよ…」

『…○○…?』

「わっ!ゆ、ユジン…」

『…なにしてんの』

「…話がある…ってかどこに行ってたの…」

『…ん』


ガサガサとカバンからメロンパンを取り出すユジン


「…え」

『…俺も話があるから学校戻ったんだけど』

「…」


ふっと鼻で笑いながら鍵を取り出して開ける


「…お邪魔します」

『…』


玄関に入り靴を脱いで揃えると先にユジンの部屋に上がって行ってしまうのでついて行く


『…あ、なんか飲む?』

「…ううん、大丈夫…」


いつもよりぎこちない空気の中ユジンの部屋に入り
いつもはベッドに座るが今日はカバンをおいて床に座る



「…ユジン…あのさ」

『…』

「…いろいろ考えたんだけど…その」

『忘れて』

「…え?」

『今日のこと…深い意味はな…』

「無理…てかやだ!」


むにっとほっぺを摘むと
びっくりした顔をしたユジンが私の手を掴む


『ちょ、やめ』

「私も好き!」

『…』

「…だと…思う…」

『…なにそれ』

「…ユジン、変だよ…」

『…』

「前好きだった人にはすぐ告白して振られてたくせに…
なんで私には告白すらしてくんないの」

『…』

「私がユジンを好きじゃないなんて…
ユジンになにが分かんの!」

『…わかるよ』

「わかんないよ!」

『…』

「…いつから」

『…ん?』

「いつから…私のこと好きなの…」


摘んでいる手を離すとその手を握るユジンの手


『…自分では気づいてなかったけど…小学校の時から?』

「…え…嘘……嘘だぁ」

『ほんと』

「…だ、だって…!中学の時先輩のこと好きだったじゃん!!」

『…うん、○○が好きな人出来たって言うから諦めて別の人好きになっただけ』

「…いや…え…」

『…振られたって言ったけどほんとは付き合った後いろいろあって俺から振ったんだよ』

「…え……」

『その後○○もいきなり違う人好きとか言い出して』

「…あ……え…」

『…だから俺も…』

「…」

『…』

「…なん、なんで…私には…」

『…友達……だから』


チクっと胸が痛むと同時に思い出す今日のこと


「…ごめん…」

『…』

「…それ言われると…結構しんどいね」

『…ふっ、でもずっと言われてきたよ○○に』

「…うっ…」

『線…引かれてるみたいだった』

「…」


ぽつりと呟かれかれた言葉に胸がグサリと刺される


「…ほんとに…ごめんね」

『…』

「…それと…今…分かったことがある」

『…ん?』

「私…私もね…ずっと…好きだったんだと思う」




私きっと…気づかないふりしてた。

ユジンのことを好きだって



「…ユジンに好きな人がいるって知ってから
無意識に私達は友達って線を…
自分で引いてたんだと思う」

『…』

「…」

ぎゅっと握られていた手を少し離して指を絡めてくる

「…ごめん…」

『…ん』


少しながれた沈黙の後チラッとユジンを見るとユジンも私を見つめる


『好きだよ』


見たことない顔でふわっと微笑むその表情に
胸がぎゅっと締め付けられる


「…私も…好きだよ」

『…やり直し』

「…うぅ」

『こっち見て』


いつもはユジンのが余裕ないくせにこうゆう時だけあるのずるいよ

なんてユジンには言えない


「…す…き…」

『うん』

「…」

『…ふっ』

「…なに」

『かわいいなって』


いつもなら私には絶対言わないそんな甘い言葉を言いながら私の頭を撫でて先ほどのメロンパンを取り出すユジン


『食べる?』

「…うん」


いつもは気にしていなかったけど
ずっと関節キスしてたなとか
こんなに手大きかったっけとか
ユジンを好きだと意識してるからなのかそんなことばかり考えてしまう


「…おいし…」

『…』

「…いつも思ってたんだけどさ」

『うん』

「絶対私にもくれるじゃん」

『うん』

「…なんでもう1つ買ってこないのかなって」

『…』

「…いや…お金なら出すのに…」

『…さぁ』

「…はぐらかすな」

『なんで反対側から食べるの』

「…私の質問に答えてよ」

『いやだ』

「……じゃあ教えてあげない」

『…』


意識しちゃってるからなんて言えない

すると私が食べている方をかぶりつくユジン


「…あ」

『…』

「こっち私のなんだけど」

『このメロンパンは俺のだし』

「…む」


いつもの意地悪な顔したユジンにイライラしながらなぜか少しほっとする


「…そろそろ帰ろうかな」

『…なんで』

「…なんでって…そりゃ、怒られちゃうし」

『…』

「…そんな顔されても」


立ち上がった私の手を握り上目遣いで私を見つめてくる


『これ食べ終わるまでは居て』

「…」


グイッと引っ張られもう一度横に座ると先程より距離が近くて触れ合う私達の腕


「…」


ゆっくり離れるとくっついてくるユジン


「…」

『あー』

「…あむ」


なんだかいつもユジンのペースに飲み込まれてるな私

少し悔しくなってパンのカスを口元に付けてるユジンの口元を手で拭う


「ついてるよ」

『…』


バチッと重なり合う目と目に気まづくなって逸らす


「…あ、明日さ…生徒会で会議だから一緒に帰れないかもなんだよね…」

『…』

「…だから先帰ってて」

『…いや、待ってる』

「…重要な会議って言ってたから遅くなるかもだし」

『大丈夫』

「…いや…申し訳な…」

『それ以上言ったらキスするぞ』


むにっとほっぺを摘まれユジンの方へ向けられる私の顔


「…へっ?、、ご、ごめんな…ひゃい…」

『ん』


キス…キスって言った?!
パンク寸前の頭の中
ユジンの放つ言葉を処理できずに混乱していた


「…1口ちょうだい」

『…はい』

気を紛らわすためにメロンパンを食べようとすると全部あげると渡されて口に運ぶとゆっくり食べてねと言い微笑むユジン


「…なんで」

『帰ってほしくないから』


私こんな甘々な人知らない…
ああ、そうかメロンパン食べてるからか…

なんて意味不明なことを考える


でも、私もほんとは帰りたくない

明日になったらいつもみたいに戻っちゃう気がして





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