どこの家にもありそうなインターホンを押す 。
ピンポーンと明るい音がなり 、そのすぐ後に 、
はーいと少し低めの穏やかな声がする 。
中から鍵を開ける音がする 。
ドアが開くと 、そこには紫頭がいた 。
いつもの格好をしている紫頭が 、
目の前に立っている 。
こさめ 、いつも思ってるんよね 。
こいつの持ってる服 、
全部ごみ袋みたいじゃね ? って (
こさめは何も悪くない 。
だって 、本当にそうだもん 。
こいつの服選びのセンスが悪い 。
こさめは 、ほとんど天使界隈の服しか着ないから 、
こんなジャンルの服は 、こいつ以外に 、
もう 2 度と出会わないだろーね 。
あまり言いたくない 、
こさめ自身の事情を説明し始める 。
なっちゃんに 、家に帰ったらなぜか
こさめが居るドッキリを仕掛けたいと 。
そんなことを話したら 、案の定許して
くれて 、家に入らせてもらうことが
できた 。
なんの事情もないのに 、誰でも入らせて
もらえるなんて 、おかしいもんねー 笑
そりゃ 、警戒されるわ 。
簡単に入れると思ってた 、こさめが 、
馬鹿だった 。
確かに 、
ドッキリ好きそうな顔してるもん 。
悪ガキみたいな 。
まぁ 、全部嘘なんだけどね 。
まじでちょろいなー 。
こんな小学生みたいな 、
しょーもない理由で家に入らせてもらう ?
ちゃんとしたのあるから 。
昨日 、なっちゃんに 、盗聴器を
仕掛けたんだけど 、
音だけじゃ物足りなかった !
だから 、今日はカメラを仕掛けて 、
盗撮して 、なっちゃんをもっと観察
できるようにしたい 。
無事許可をもらい 、
ドアノブに手をかける 。
あぁ 、なっちゃんの手の温もりと同じ 。
そういえば 、家に入った瞬間から 、
なっちゃんの匂いって感じがする 。
一生ここに居たい 。
なっちゃんを感じたい 。
なっちゃんのことだから 、部屋が
散らかっていないか 、
不安になってしまう 。
もし 、見られたら困るものを見て
しまった時 、すごく申し訳ない気持ちに
なるから 。
部屋片づけるくらい 、
汚かったんじゃん 笑
ほら 、こさめの予感 、的中 。
学校のロッカーとか 、机の中が汚いから 、
家でもそんな感じかなって思ったんよね 。
とりあえず 、大丈夫みたいだから 、
ドアを開ける 。
こさめが愛する人の部屋には 、
礼儀正しく挨拶する 。
そうじゃないと 、
とても失礼な人になってしまうから 。
こさめのできることをアピールする
ことで 、なっちゃんにこさめの魅力を
感じてほしい 。
部屋の感想 。
… いや 、片付けたからかもしれない
けど 、めっちゃ綺麗じゃね ?
全ての物が 、整頓されている 。
服が 、クローゼットに入りきれて
ないのは 、気になるけどね 。
確かに 、学校とプライベートで 、結構服の
系統違うから 、こだわりがあるって
ことには納得できる 。
やっぱり 、なっちゃんは 、赤と黒が 、
似合うんよな~
机の上を見ると 、大量の参考書が 、
教科ごとに並べられている 。
なっちゃん 、勉強してるんや !
えらいよー ‼
部屋を観察している間に 、さっきまで
後ろに立っていた 、紫頭は 、
どっかに消えた 。
下から 、カタカタという食器の音や 、
水が流れている音が聞こえる 。
きっと 、皿洗いでも始めてるんよ 。
まぁ 、そんなことはどうでもよくて 。
今日の目的は 、
盗撮用のカメラを設置すること 。
なっちゃんが帰ってくる前に 、
急いで準備して帰ろう 。
どこに置くのがいいんやろ ?
できるだけ見えやすいところに置きたい
けど 、
目立つ場所に置いたらすぐ
バレちゃう 。
ふわふわしてるなぁと布団を触っている
時に 、思いついた 。
ベッド 。
ベッドの下なら 、バレない 。
試しに置いてみて 、スマホでどんな
画角なのか確認する 。
… うん 、ちょうどいい 。
下からの画角だから 、なっちゃんの盛れて
ないブス顔も見れるし !!
よし 、これで終了かな 。
カメラの充電は 100% にしてたし 、
1 週間は持つでしょ 。
早く 、バレないように帰らないと 。
時間がかかってしまったから 、多分
なっちゃんは近くにいるし 、遠回りしよう 。
これで 、いつでもなっちゃんを観察できる 。
もっと幸せになれる 。
思っていたよりも 、かたい窓を開ける 。
こさめは 、窓から飛び降りて 、
駆け足で家へ逃げた 。
1 週間に 1 回 、土日に更新しようと
思っていたのに 、忙しすぎて遅れました 汗
次回からは気を付けますっ !!
いつも読んでいただき 、
ありがとうございます !












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。