焦らず冷静に迷路を歩く
透明化が継続してる間は手首にある緑の宝石をなぞらえたブレスレットが煌る
人が居た
インカムの様なものを頭につけていた
透明化を飲んでるので俺は見えない
相手は一人
落ち着いて、相手が気付かず首筋を晒した瞬間
弓矢で仕留める
と言っても殺傷は咎められてるので麻酔矢だが
倒れた彼からの耳元から雑音が聞こえてくる
インカムを、彼から外して内容を聞こうとしゃがみ込もうとした
刹那
見つかった
倒れたコネシマという男を見つけた仲間は警戒しつつインカムに手を当てる
でも、こちらの姿は見えていない
その証拠にコネシマを見るだけでこちらに見向きもしない
言葉を発する前に弓を取り出して矢を放つ
避けきれず刺さった矢は彼の言葉を途絶えさせるのには十分だった
四肢が弛緩し、ゆっくりと倒れる様を
…
速攻性の麻酔が効く寸前
倒れかける彼と目が合った気がした
ブレスレットに、光はなかった
透明化が切れていた
もしかして姿を見られたのか
殺してもよかったがわざわざ危機を犯す必要もない
賢く動くのが己の存在意義だから
透明化の薬を飲みながら歩き出す
手元の宝石が一閃鈍く輝いた








![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)



編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。