あの後二人で雑談したり、映画を見たりして
貴重なオフの時間をゆっくりと過ごした。
新幹線に乗る。
他の人と比べて大きな背は目立つ。
優しくて、いい人だなぁ。
つくづくそう思う。
帰ったらまた"いつも通り"が始まる。
父さんの行方は分かっていない。
母さんが荒れて連絡を取らなくなったためだ。
いつか会うことになるのかもしれない。
でも、なんだか会いたくない。
こんな風に冷たくなってしまった俺と会っても
面白くないだろう。
母さんの血を受け継いでいること自体が
憎らしく思う。
ため息がひとつ零れる。
今までの嫌なこと、全部消えたらいいのにな
俺の家に帰ってきた。
大学から近くも遠くもない。
広くも狭くもない。
ごくごく普通のマンション。
鍵を開けて家に入る。
疲れた体をどうにか動かしながら夜ご飯を食べる。
適当に付けていたテレビにはバレーボールの
ことが取り上げられていた。
独り言は静かな部屋に消える。
手を伸ばしても届かない夢。
叶うことの無い願い。
いつか、死ぬまでアイツとバレーをしていたい。
これは、依存ですか?
ちょっとこの話方向性迷子すぎ……w













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!