あれから数ヶ月が経った
最近俺が受けている仕事以外にも死神がやったという事をよく聞く
だがなかなかその犯人を掴めない
『あーくそ……俺がやってねぇのにやってるって言われんのまじでムカつく』
絶対犯人捕まえてぶっ殺してやる
…でも情報ねぇしな…
『で、何の用だ?荼毘』
「はっ、やっぱ気づいてやがったか」
そこに居たのは敵連合の荼毘という男
俺は1ヶ月前から敵連合と関係を持っている
なんで?そりゃ使えるから
『気づかないわけ無いだろ〜……で?』
「お前のフリした偽死神を捕まえたいんだろ?」
『情報持ってんのか?』
「あぁ、もちろん」
『ふーん……それで俺は何をすればいい?』
「フッ、話が早くて助かる。お前には俺らの仕事を1つ手伝ってもらう」
『仕事?』
「雄英高校のある生徒、それとその場にいる1人のヒーローを連れ去ってやろうと思ってな」
『誰を?』
「爆豪勝己ってやつだ。ヒーローは誰でもいい」
ヒーローの扱いよww
にしても勝己か……まぁ発言は全部敵側だもんなぁ
ヒーローって言われたらえっ?てなるもんな
『いいよ、手伝ってやる』
「これで契約成立だな。ほらよ、これが情報だ」
荼毘は俺に冊子を投げ渡してくる
『さんきゅ……チッこんな雑魚が俺のふりしてたのかよ』
犯人は人のことをバカにしているようなやつ
メガネで細い、よく人殺れたなー
「そいつは色んな奴らのフリをして楽しんでやがる。情報保護だけがプロ級でな、情報を得るのは簡単じゃねぇ」
『なるほどな……まぁたしかにこいつが狙ってたのは老人やらなんやらで殺しやすい奴らばっかだったしな』
そのせいで無差別殺人者とか言われ始めたけど…( ˘ω˘ )
『ま、とりあえずありがとな。今すぐやってくるわ』
「俺もついて行く。仕事のことも話したいからな」
『良いけど…俺待たないからな(ヒュッ』
俺はすぐさまマンションから飛び降りたそして向かいのビルの壁を走る。
目立たないよ?人には見えないスピードだからなw
『……ここら辺だったな』
俺は周りを見渡す
ボロボロの家ばっかかよ……
『お、あのアパートだな』
奥の方にあったボロボロアパートのうち一つの部屋のベランダに降りる
『コンコンッ』
俺は窓を叩いた
「あぁ?んだよ………ってだ、誰だ!?」
『初めまして。突然すみません』
「は?」
『あなたが有名な死神様ですね?』
「!?な、なんで!?」
『なんで?あなたがいちばん知ってるのでは?』
「知らねぇよ!…そ、そうだ!俺が本当の死神だって知ってるなら俺の強さは知ってるよな?
こ、殺されたくなければ今すぐ失せろ!」
なんだこいつ……ビビりまくってんのか
『失せる?それは…お前の方だろうが』
俺は思いきり腹を蹴る
「ガハッ……ドゴォンッ」
ボロいからか壁を抜けて偽物野郎は外に出る
『wボロいの忘れてたw』
俺は偽物の所へと行く
『お前さ、俺のフリしといて俺の事わかんないんだ?w』
「な、何言って……ハッま、まさか…」
『まさか…何?』
「ほ、本物の……死…神…!?」
『だいせいかーい』ニコッ
ドスッ
俺は赫子で偽物の腹を刺す
「ゲホッ……い…あ……」
『誰の許可得てフリしてんの?ねぇ?』
「いだ…い……じぬ……」
『アハハ、死ねばいいじゃん』
グリィッ
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!」
昼間なのに断末魔が響いた
だがここは生憎大通りからずっと離れた場所
周りには他人に興味のないクズしか居ない
だから誰も騒がない
『…なぁ、なんで俺のフリしたの?』
「……(ヒューヒュー……ゔ……あ”……」
もう聞こえてないか…
『じゃあな、偽物くん』
俺は心臓を一突きした
「ガッ……(バタッ」
『…あ、やっと来たのか』
「お前が早いんだよ…にしても、もうやったのか」
『あぁ、どうせ弱いだろうとは思ってたし
…にしても偽物だったって教えないとな』
「別にそのままでいいだろ」
『良くねぇよ。俺は無差別殺人はしねぇ』
「…まぁお前のことだ、お前が好きにしろ。
で、そいつ食うのか?」
『食わねぇよ。こんなやつ燃やすゴミで十分だ』
俺はその後こいつをゴミ捨て場に捨てて、死体の額に〖私の偽物を処分しておいて下さい〗と書いたメモを打ち付けておき、彼岸花を偽物の血で染めて添えておいた
『お、ニュースになってんジャーン』
「ジャーンって何だよ……」
次の日のニュースに〖今までの無差別殺人は偽死神の仕業だった〗とあった
『うんうん、ちゃんと修正されてるな』
俺が殺したやつのリストはお気に入りのイレイザーに送っておいた
イレイザーはちゃんと言っておいてくれてたみたいだな
「おい、いつまで見てる」
『ん?おー、悪い悪い』
さて、俺は今敵連合のアジトに来てる
仕事の話をするらしい
『しっつれーしまーす』
「相変わらずテンション高ぇな……うるせぇ」
そう言うのは死柄木弔
『いやぁ、思ってたより仕事楽しそうだったからさ』
「遊びじゃねぇぞ……」
「まぁまぁ、あなた君が手伝ってくださるのはとても心強いことですよ」
相変わらずママ感が否めねぇな黒霧さん
『そーだぞー』
「自分で言うな」
『wwま、冗談はさておき、俺は何をしたらいーの?』
「邪魔なやつを殺せ」
『簡単で難しい仕事だな
いいよ、やってやる』
「あなたくんは最強なのですか?」
そう話しかけてくるのはトガって女の子
妹みたいで可愛いな〜
『最強とは言えないかな。俺は最強ってより最も恐ろしい方の最恐だからな』
俺はトガを撫でながら言う
「うふふ、あたしはその方がカッコイイと思います!」
『ありがと〜』
「…明日は失敗するなよ」
『俺が失敗するとでも?』
「俺は殺りすぎるなって言ってるんだよ」
『あ、そーゆーことね。まぁ無差別に殺したりしないよ』
気に障るやつが居なかったらの話だけど
さて、仕事頑張りますか
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!