☆100いきました!ありがとうございます!
皆さんのおかげ…😭
変動あると思いますが、これからもよろです✋
サクサクと音を立てながら
雪が降り積もる雪道を歩く。
私よりも小さいはずのテール君は
私よりも大きい翼(手)を持っている。
テール君が指さしたのは
私が握っている、魔物が落とした錆びた剣。
ずっしりと重く、今は引きずって歩いている。
しゃがんでテール君の目線に合わせ手を握る。
暖かくて、柔らかい羽毛に包まれた手。
バサッと小さい翼を羽ばたかせ
テール君は飛行訓練場に飛んで行った。
ドスドスと地響きがする。
リトの村で見た豚のような魔物よりも遥かに大きい
ソイツは、私が持つ錆びた剣よりも長く太い剣を持っている。
私の世界では見たことの無いような凶器。
人を殺すことのできる武器。
平和な世界で生きてきた私が
嗅ぐことのないような濃い鉄の匂い。
重くて、腕が震える。
怖くて足が震える。
やらなきゃ死ぬ。
会えなくなる。
ザシュッ
魔物の振った剣は、逃げようとした私の
足に深く傷をつけた。
地面に倒れて、降り積もる雪に体が沈む。
すっごく冷たいのに、血が流れてる足だけは
熱くて、ズクズクと痛む。
白い雪が、赤く染まる。
それでも私は力を振り絞り足を引きずって逃げる。
錆びた剣を杖にして、飛行訓練場とは逆の方向へ。
させられな──────
ドシュッ
矢。矢だ。
リーバルの家で何度も見た。
見間違えるはずがない、矢。
その矢が、私の肩に深く刺さっている。
ハツさんに仕立ててもらった綺麗なワンピースは
雪と同様、血で染まる。
涙で視界が歪む。
血が無くなっていく感覚。
体が冷たくなる。でも、私の足は止まらない。
止まっては行けない。
でも
雪の上で座り込む。
傷ついた足は、もう動けないと、動きを止めた。
死にたくない、まだ、一緒にいたい
ここに居たい、喋って、笑って
ねぇ、リーバル、私貴方のこと、
どうして、今気づいちゃったんだろう
気づきたくなかった。知りたくなかった。
今から死んじゃうのに、最期に思い浮かんだ顔が
──────貴方なんて
酷い目に合わせたくなる私は酷い作者です
𝙉 𝙚 𝙭 𝙩 ↪︎











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!