(うぅぅぅ話しかけるとか言ったけどいざとなったら緊張するぅ)
そんなことを考えてたら隣のクラスなんかすぐに着いてしまった。
「あ、あの、りゅうくん居ますか」
「んあ?りゅうなら今いないけどー?」
「あ、それなら大丈夫です。ありがとうございます!」
と言って駆け出した。
「え、あ、ちょっと」
(ハァハァ、やっぱ待っとけば良かったかな)
そんな事を考えていると
「ずっと好きでした!付き合ってください!」
(わ!やばい。告白の場面を見てしまった)
(ん?ってかあれりゅうくんじゃん!)
(え、どうしよう。女の子も結構可愛いし付き合うのかな)
「ごめ。俺好きな人いるんだ」
(やっぱ、、そうだよね。)
((なんか私が失恋したみたいだよ)
〜教室〜
「お!のん!どうだった?」
「かんなぁぁぁ
私ってもう片想いで彼女でもないのかもぉぉ」
「何かあったの?」
「えっとねぇ······」
さっき会ったことを全て話した。
「彼女いるって言って断ったんじゃなくて好きな人いるって言って断ったんだよ?」
「んーそうだねー」
「もお私学校来る意味なくなるじゃん!」
「ほらほらそんなこと言わない!もう1回話しかけに再挑戦してみたら?」
「んーでも、今更何を話していいか分からないしー」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。