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第6話

博物誌
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2024/06/09 12:00





あなた
新しい物…?図書館には古い情報しかないよ
フォスフォフィライト
頼むよあなたーこのとおり!お願い!
あなた
んー…僕は基本屋内だし、見回り組は空ばっかり見てるし…




今日も晴れてていい天気だ。ペリドットから紙の乾燥をやるから手伝って欲しいと言われている。その後はルチルと白粉作りだ


フォスは新しい仕事に一応は取り組んでいるみたいだ。みんなに新しい物がないか聞いて回っているらしい



あなた
あ、シンシャは?
フォスフォフィライト
またシンシャ!ゴーシェもルチルも言ってたよ
あなた
でも彼なら多分そういうのも詳しいよ
フォスフォフィライト
そーなんだけどさー…!




なんでか知らないけど、フォスはシンシャに頼りたくないらしい。まぁ、僕もあんまり話したことは無いけれど


フォスは新しい仕事である博物誌が好きじゃないらしい。「もっとカッコイイのがいい!」って。


仕事にかっこいいも悪いもないのにね。



2人で湖をふよふよ泳ぐクラゲを見つめる。これくらい体が柔らかかったら硬度がどうとか気にしなくても良さそうだな…



ペリドット
あなた見つけた!今日は紙の乾燥手伝ってくれる約束だろう!
あなた
あ、忘れてた今行くよ
ルチル
それが終わったらこっちにお願いします
樹脂が沢山取れたのでそっちも手伝って欲しいんです
あなた
はいはーい
アレキサンドライト
あなた〜あなたはいつになったら新型月人の話してるれるのよー!
あなた
先に2人が終わったらね




一気に仕事が増えたので、立ち上がってまずはペリドットについて行くことにする


フォスはクラゲを見つめたまま、拗ねたみたいにこっちを向かない



フォスフォフィライト
僕があなたと話してたんだぞ…まったく…
あなた
また来るよ。すぐには終わらないと思うけど




クスッと笑って手を振ると、渋々ながら手を振り返してくれた。


ペリドット達はちょっと呆れてたけど、僕は気にせずに仕事に向かった。




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