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第1話

hsrb ▷ ▷ 触縛
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2026/07/25 23:46 更新





雨だった。



夜の街を、一人で走る。


あなた
ッ誰かっ……!


背後から迫る怪人の足音。



転んだ拍子に足をひねり、立ち上がれない。



──終わった。



そう思った、その瞬間。




hsrb
危ないですよ。



低く落ち着いた声。



次の瞬間、闇から無数の黒い触手が伸びた。



触手は怪人を一瞬で拘束し、そのまま宙へ放り投げる。



hsrb
これで終わりです。



ぱちん、と指を鳴らす。



触手が一斉に締め上げ、怪人は光となって消えた。



静寂。



雨だけが降っている。


hsrb
……お怪我はありませんか?



彼はゆっくり振り返る。



星空のような瞳。



ヒーロースーツの背中では、まだ何本もの触手がゆらゆら揺れていた。



あなた
わ、私……



hsrb
立てますか?



そっと差し出された手。



その笑顔を見た瞬間。



胸が苦しくなるほど高鳴った。



恋だった。




その日から、私はヒーロー、星導ショウのファンになった。







それから数週間。



偶然だった。



街で何度も彼に助けられる。



財布を落とした日も。



転びそうになった日も。



不審者に絡まれた日も。


hsrb
危ないですよ。



必ず現れる。



hsrb
今日も会いましたね 



少し嬉しそうにしながら笑う星導さん。



(すごい偶然……)



私はそう思っていた。



でも。



その"偶然"は、あまりにも多すぎた。





hsrb
最近帰る時間が遅いですね。



ある日。



彼はそう言った。


あなた
……え?



hsrb
今日は十九時四十分でした。



あなた
…え、なんで知って、?



hsrb
……勘ですよ 、



そう言って笑う。



少しだけ。



ほんの少しだけ。



違和感を覚えた。




その夜。



マンションの屋上。


hsrb
今日も無事、ですね。



誰もいない屋上で、星導は呟く。



触手がゆっくり伸びる。




一本は電柱へ。



一本は街灯へ。



一本は向かいのビルへ。



そして最後の一本は。



あなたの部屋のベランダ近くまで静かに伸びていた。





hsrb
今日はカーテンを閉めるのが早い、




触手の先が、小さく揺れる。



まるで主人へ報告するように。


hsrb
……良かった




星導は安心したように笑う。


hsrb
あなたさんが無事なら、それで十分です。




そう言いながらも。



その瞳は少しずつ熱を帯びていく。



最初は。



助けたいだけだった。



でも。



毎日見て。



毎日心配して。



毎日無事を確認して。



気付けば。



"見ていない時間"が耐えられなくなっていた。



hsrb
…ヒーロー失格ですね、こんなの




苦笑する。



hsrb
……でも



触手がゆっくり夜空へ溶ける。


hsrb
貴方を守れるのは俺だけなんですから



その声は穏やかなまま。



けれど。



誰にも聞こえない場所で。



英雄の想いは、少しずつ、静かに形を変え始めていた。


aine
aine
最初なのであんまりドロドロしてないです!
交換宣伝良ければ……
新作期間の間は無条件出させていただきます、!
aine
aine
リクエストほんとに求めてます‪🥲‎

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