間抜けな声が私の口から出た後
それはそれはなんとも静かな時間でした
いわゆる沈黙で、恥ずかしくて
私は目を合わせられなかった
一瞬前髪の隙間から見えたカルマさんの目は真剣そのものだった
が、次の瞬間ニヤッと笑った
私は小さい頃から人から好意を持たれていた
だからわかるの
それに漫画みたいな可愛い女の子じゃないから
鈍感じゃないからわかってしまう
手を振ってカルマさんに背を向けた時
ボソッと
それが聞こえていたということはもう少し秘密にしておきましょう
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お待たせしてしまって申し訳ないです…
キャラブレ始めてますが暖かい目で見てもらえると嬉しいです!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。