第65話

第6章 嘘つきな私に救済を_後日談1
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2024/12/24 22:28 更新

翌朝、私はぐさおさんの家で目が覚めた
…ぐさおさんとぐさおさんのお母様には、凄く…物凄く良くして頂いた
わざわざ、使っていなかった2階の一室(和室だ)を掃除して、私に使わせていただいたり
それに、ぐさおさんのお母様のご飯、凄く美味しかった

あぁ、そうそう、ルカ兄には荷物を持ってきてもらったりして申し訳なかったけど…


ルカ
ルカ
今までなにもしてあげれなかったからな…


って少し寂しそうな顔をして言ってくれた
寂しそうな顔をしてくれて、心配してくれてるのが伝わってきて少し嬉しくなったのは秘密だ

ぐさお
ぐさお
ヒナさーん、朝ごはん食べよー

閉じている扉の前からぐさおさんが声をかけてくれる

…ぐさおさんの家って和風な大きい家だから、かなりの広さがある
それに2階立てだし、洋室もある
来たときはもう「なにこの豪邸凄っ」って思ったぐらいだ

ヒナ
ヒナ
はーい!

なるべく、元気よく返事をする
まぁ、それに安心したのかぐっすり寝れて実際に凄く元気だ

…新しくなったこれからの生活が楽しみだ

だって、今だけでも、こんなにも幸せなのだから


ヒナ
ヒナ
おはよー!

時と場所は変わり、今は学校だ
今日は休んでもいいって言われていたけど、なんだか落ち着かないから、結局来てしまった

レイラー
レイラー
あっ、ヒナちゃん、おはよー!
レイラー
レイラー
昨日は休んでたけど大丈夫だった?

教室に入るとレイラーさんが挨拶を返してくれて、昨日無断欠席したことへも心配してくれた

ヒナ
ヒナ
うん、まぁ、大丈夫だったよ

レイラー
レイラー
え、いや、「まぁ」ってなに??
レイラー
レイラー
それって、本当に大丈夫だったの!?

…………、私は莫迦だったな
こんなに心配してくれるなんて、分かってなかった
私1人居なくなったとしても、みんな何とも思わないって思ってた
「大丈夫?」って言われるなんて微塵も思ってなかった
私って周りの人に恵まれていたのかもしれない
…親は別だったみたいだけど

ヒナ
ヒナ
うん、平気平気!

明るく振る舞って、これ以上心配をかけないようにする
それが今、私にできる精一杯の誠意だ

レイラー
レイラー
あ、そういえば今日か明日?に転入生が来るって、職員室の前を通ったときに聞いたよ!

ヒナ
ヒナ
それって、盗み聞きじゃないの…?

レイラー
レイラー
いいの!いいの!聞こえるようにしているのが悪いんだから

ヒナ
ヒナ
( …それはいいのか? )

疑問は残るがまぁ、転入生は楽しみだ
どんな人かな?あぁ、仲良くできたら良いなぁ

レイラー
レイラー
ふふっ、ヒナちゃん凄くにこにこしてるね

ヒナ
ヒナ
えっ?!
ヒナ
ヒナ
き、気づかなかった…

レイラー
レイラー
ふふっ

何気ない日常だが今までの色褪せた景色とは違って、きらきらして見えた


_暮木@くれき_ _和奈@かな_
暮木くれき 和奈かな
あら、おはよう

ヒナ
ヒナ
っ………

放課後、なんとなく中庭を歩いていると暮木和奈さん(【第6章 劣等生と優等生_1話】に出て来たよん )に捕まった
…親へのことは吹っ切れたと言えば、吹っ切れたけれど、
それとこれは別で、暮木さんのことは怖い
それに分からない人こそ、何をし始めるか分からなくて…怖いのだ

_暮木@くれき_ _和奈@かな_
暮木くれき 和奈かな
…昨日は無駄欠席したようね?

こちらをじっと見てくる瞳は何を考えているのか、まったくもって分からない

ヒナ
ヒナ
そうですけど、何か問題が?

…たぶん、始めて言い返せたと思う
はじめ、暮木さんを見た時に下手に逆らったら駄目だって思っていた気がするし
それに暮木さんが少し驚いて、後ずさったのを見るにあっているはずだ

_暮木@くれき_ _和奈@かな_
暮木くれき 和奈かな
いいえ?なにも?

う〜ん、なんだろ、暮木さんがゲームの悪役令嬢みたいに見えてきた
そう思っていたら、なんだか気が楽になってきた
ふっ、そうと思えばこっちはゲームのヒロインかな!
大丈夫ヒロインなんて、ただ言い返せばいいだけだ!

ヒナ
ヒナ
なに?ちゃんとはっきり言ってよ?

いやー、端から見ると私も悪役っぽくなっちゃってる?
まぁ、面白いしいっか! 

_暮木@くれき_ _和奈@かな_
暮木くれき 和奈かな
ふふっ、ふははっ、ふははははっ!

突然、暮木さんは笑い出した
今のどこが可笑しかったのか私にはさっぱりだ

_暮木@くれき_ _和奈@かな_
暮木くれき 和奈かな
ふふふっ、失礼

優雅に口に手を当て、口元を隠した
その仕草は綺麗で、手慣れているように見えた
本当にどこかの令嬢のようだ
…言動は悪役みたいだけど

_暮木@くれき_ _和奈@かな_
暮木くれき 和奈かな
では、ごきげんよう

暮木さんはそのまま、立ち去ってしまった

ヒナ
ヒナ
えっと………

今まで誰もいないところで会ったら、何かされていただろうに
…まじでなんでだろう
心替わりとか?いやいや、あんな幼子みたいな我儘を言う暮木さんが??うーん、あり得ないか
結局分からず仕舞いで、私もその場から立ち去った

暮木さんが実はそっとこちらの様子を伺っていたのも知らずに
※特に何も起きません


あの後、とりあえずぐさおさんの家に戻る?帰る?ことにした
今はその帰り道で、丁度昨日あの子供達と遊んだ公園に差し掛かるところだった

ヒナ
ヒナ
そういえば、あの子供達って…

あの子供達に凄く似ている知り合いが
もう、いないが…
それはもう色々とあって、ね。
…ルカ兄もかなり堪えていたな
ルカ兄と同い年で、小さい頃から良く遊んでいて、仲が良くて…、
何か懺悔しながら、涙が枯れてしまうのでは?って思うほど、泣いていた

ヒナ
ヒナ
……っ…

思い出すだけで、悲しい
目頭が熱くなるが分かる
でも、泣く訳にはいかない
だって、前を見て進むしかないから
あの子達はきっと…、他人の空似だ
きっと…、きっと、そうだ

私は神様なんか信じていない
だから、輪廻転生( 生まれ変わるっていうかんじの意味です。ついでにいうと仏教です(( )なんか信じていない
だから、あの子達が生まれ変わりなんてあり得ない

ウパパロン
ウパパロン
あれ?ヒナさん?

後ろから声をかけてきたのは、Latteさんと一緒帰っているらしきウパさんだった

ヒナ
ヒナ
わ!ウパさん、Latteさん、やほー!

Latte
Latte
どうもー

ウパパロン
ウパパロン
昨日、ルカさんが探してたけど大丈夫だった?

あぁ、そういえばウパさんはルカ兄に〚セイレイさん〛を教えてくれたんだっけ?
昨日、ルカ兄が言ってたな
まぁたぶん、探し回っている間に会ったのだろう

ヒナ
ヒナ
うん!大丈夫だったよ!

まぁ、うん、嘘は言ってないはずだ
危険なことはなかったはずだし

Latte
Latte
まぁ、気を付けてね

ヒナ
ヒナ
うん、じゃあねー

そして、ウパさんとLatteさんと別れ、また歩き出す
…そういえば、ウパさんとLatteさんに会う前、なにを考えてたっけ?
まぁ、忘れているし問題無いってことかな

繧̃̄͆͝√̾͂͋̽̑͞a҇̄̉繧̄͛͡
…良かった、問題無く効いて、忘れた…ようですね

私はそのまま、公園を抜けた
昨日ここで出逢った2人の子供の存在を忘れて___

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