わたす、御茶屋 茶々はままと双子の妹の_
_本っ当に優秀な妹の菓々と、一緒にお出掛けをしている
ぱぱは、今日もお仕事らしい
…最近のぱぱは忙しい、なんでだろう?
でも、わたすが考えてもどうにもならないか…
ままが溜息交じりにそう言った
むぅ、おやつまだ食べたいだけなのに
そんな様子に気付いた菓々が追い打ちをかけるように口を開ける
わたすが菓々になだめられ、ままが苦笑している
これが御茶屋家の日常だ
ちなみにぱぱがいないのも日常の一コマでもある
ままをぽかすかと叩くと「ちょ、ちょっと」と笑いながら、受け流していた
菓々の一言で丸く収まった
我ながら、本っっっ当に優秀な妹です!
ままはためにためた
その顔は悪巧みしているような顔にも見える
ままの腕をちょいちょいと引っ張りながら、せかした
そうしていたら「まぁまぁ」とままと菓々にまたなだめられた
言わなかったままが悪いのに…な、なんでわたすだけ…
わたすはそんな風に無邪気に喜んだ
そんなわたすの様子を横目に菓々とままがなにかを話している
そうして、わたすたちは山に向かった
ままがうっかりしていて、家を出てから山の反対方向に向かっていたのはちょっと面白かった
山に入り、5分経ったぐらい
わたすはもう音をあげていた
街中も歩いていたので、実際に歩いている時間はもっと多いだろう
菓々の返事は元気がなく、菓々も疲れているのがよく分かる
ままは、そんなわたすたちの様子を見て一度立ち止まり、周りをきょろきょろと見渡す
どうやらままが休めそうな場所を見つけたそうだ
わたすには、ままと菓々が前にいるから見えないけど…
菓々がなにか小声で呟いていたが、わたすには聞こえなかったし、そんなことよりも凄く疲れているから早く休みたい
菓々が黙り込んでなにかを考え込んでいる
この様子から分かるように多分何も聞いていない
わたすは俯いている菓々を覗き込み、声をかけてみた
菓々はびっくりして、目をぱちぱちさせている
菓々が少しぎこちない返事をしている横で、ままがもう歩き出している
わたすは菓々の手をとり、ままに置いて行かれないように走る
菓々は珍しくぼんやりしていて、わたすに手を引かれるがままになっている
そのことも相まってか、背筋がぞっとする
後から思い返せばそれは、運命の分岐点に立たされたような恐怖を直感していたような感じだった
まぁ、それはその時のわたすには知る余地もないことである
ままについてゆき、のちのわたすたちにはもう見慣れてしまったあの小屋が見えてくる
このことこそが、運命の始まりというべきなのか…
もしくは、
運命が歪んだときだったのか
それは未だに分からない















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!