第72話

第7章 猫又人形と魔女(上)_2話
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2025/03/26 21:00 更新

小さな茶子
小さな茶子
ねぇねぇ、まま

御茶屋姉妹の母
茶々、どうしたの?

わたす、御茶屋おちゃや 茶々ちゃちゃはままと双子の妹の_

小さな菓子
小さな菓子
茶々、ままに無理を言っちゃ駄目だよ

_本っ当に優秀な妹の菓々かかと、一緒にお出掛けをしている
ぱぱは、今日もお仕事らしい
…最近のぱぱは忙しい、なんでだろう?
でも、わたすが考えてもどうにもならないか…

御茶屋姉妹の母
で、なにかしら?

小さな茶子
小さな茶子
あのねっ、おやつ頂戴っ!

御茶屋姉妹の母
もう、さっきも食べたでしょう

ままが溜息交じりにそう言った
むぅ、おやつまだ食べたいだけなのに
そんな様子に気付いた菓々が追い打ちをかけるように口を開ける

小さな菓子
小さな菓子
そうよ茶々、駄目よ!お昼ご飯、食べれなくなっちゃうわ

小さな茶子
小さな茶子
う、それはいや

わたすが菓々になだめられ、ままが苦笑している
これが御茶屋家の日常だ
ちなみにぱぱがいないのも日常の一コマでもある

小さな菓子
小さな菓子
そういえば、まま

御茶屋姉妹の母
どうしたの、菓々?

小さな菓子
小さな菓子
今日はどこに行くの?

御茶屋姉妹の母
あれ?言ってない?

小さな茶子
小さな茶子
むぅ、聞いてないよ!

ままをぽかすかと叩くと「ちょ、ちょっと」と笑いながら、受け流していた

小さな菓子
小さな菓子
言わなかったままも悪いけど、茶々もままを叩いちゃ駄目よ

小さな茶子
小さな茶子
はーい…

御茶屋姉妹の母
そうねぇ…

菓々の一言で丸く収まった
我ながら、本っっっ当に優秀な妹です!

小さな菓子
小さな菓子
で、ままどこにいくの?

御茶屋姉妹の母
ふっ、ふっ、ふっ

ままはためにためた
その顔は悪巧みしているような顔にも見える

小さな茶子
小さな茶子
ねぇ、早く!早く!

ままの腕をちょいちょいと引っ張りながら、せかした
そうしていたら「まぁまぁ」とままと菓々にまたなだめられた
言わなかったままが悪いのに…な、なんでわたすだけ…

御茶屋姉妹の母
今日はね、山にハイキングにいくわよ!


小さな茶子
小さな茶子
やったー!

わたすはそんな風に無邪気に喜んだ
そんなわたすの様子を横目に菓々とままがなにかを話している

小さな菓子
小さな菓子
子供が行くような場所じゃないわよ、まま

御茶屋姉妹の母
め、メタいわよ

小さな茶子
小さな茶子
まま~、めたいってなあに?

御茶屋姉妹の母
あはは、茶々は知らなくてもいいわよ

そうして、わたすたちは山に向かった
ままがうっかりしていて、家を出てから山の反対方向に向かっていたのはちょっと面白かった


小さな茶子
小さな茶子
ままぁ、疲れたよぅ…

山に入り、5分経ったぐらい
わたすはもう音をあげていた
街中も歩いていたので、実際に歩いている時間はもっと多いだろう

御茶屋姉妹の母
そろそろ休みたいわよね…

小さな菓子
小さな菓子
うん…

菓々の返事は元気がなく、菓々も疲れているのがよく分かる
ままは、そんなわたすたちの様子を見て一度立ち止まり、周りをきょろきょろと見渡す

御茶屋姉妹の母
あら、あそこに小屋があるわ!

小さな茶子
小さな茶子
ほ、ほんと?!

小さな菓子
小さな菓子
あれ?さっきまでなかったような…

どうやらままが休めそうな場所を見つけたそうだ
わたすには、ままと菓々が前にいるから見えないけど…
菓々がなにか小声で呟いていたが、わたすには聞こえなかったし、そんなことよりも凄く疲れているから早く休みたい

御茶屋姉妹の母
さぁ、とりあえず行ってみましょう

小さな茶子
小さな茶子
はぁーい!

小さな菓子
小さな菓子
………

菓々が黙り込んでなにかを考え込んでいる
この様子から分かるように多分何も聞いていない

小さな茶子
小さな茶子
菓々…?

小さな菓子
小さな菓子
へ…?ぁ、茶々どうしたの?

わたすは俯いている菓々を覗き込み、声をかけてみた
菓々はびっくりして、目をぱちぱちさせている

小さな茶子
小さな茶子
ままに置いて行かれちゃうよ?

小さな菓子
小さな菓子
え、えぇそうね

菓々が少しぎこちない返事をしている横で、ままがもう歩き出している
わたすは菓々の手をとり、ままに置いて行かれないように走る
菓々は珍しくぼんやりしていて、わたすに手を引かれるがままになっている
そのことも相まってか、背筋がぞっとする
後から思い返せばそれは、運命の分岐点に立たされたような恐怖を直感していたような感じだった
まぁ、それはその時のわたすには知る余地もないことである
ままについてゆき、のちのわたすたちにはもう見慣れてしまったあの小屋が見えてくる
このことこそが、運命の始まりというべきなのか…

もしくは、





































































運命が歪んだときだったのか





































































それは未だに分からない

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