あれから何年も経って、俺は寿命を全うした。
悪くない人生だった。
終わった人生を振り返りながら歩いていると、暖かくて、風が心地よくて、美しい草原に出た。
所々に、生き生きとした美しい花が咲いている。
そして、
会いたかったひとがいる。
思わず走って、そのまま抱きつくとバランスを崩して倒れてしまう。
そんなのいい、痛くない、目の前に、腕の中に、彼女がいる。
変わらない笑顔の彼女が。
少し頬を赤らめて言う彼女に、微笑む。
彼女はぱちぱちと瞬きする。
彼女の目は、出逢ったあの日のように輝いている。
そして、目から涙を零しながら俺の手を握って笑顔で答える。
ここからの2人がどうなったのかは分からない。
ただ、分かるのは、2人が永遠に愛し合い、
素敵な絆で結ばれ続けているということだろう。
Fin .












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。