私はあなたの名字 あなた。上級貴族であるあなたの名字家の次女だ。
このご時世貴族、特に中流・上流の家に生まれた女子に家を出る自由はほぼ無いと言っても過言ではない。
出れるとしても牛車に乗り、窮屈で上質な着物を着なければならないしそして顔を隠す。私はそんな窮屈が嫌いだ。
運良く親ガチャにも恵まれで街にも出て良いと言ってくれている。
…自分の身分をバレない様にすることと勉学などに支障が出ないようにという条件付きだが。
それでも街に出られるのであれば頑張れる。
そんなとても良い両親から頂いた命で今日も京の都の街に出ている。街の方々はとても良い人ばかり。
お話するのも楽しいし、一緒に遊ぶのもまた良い。私は貴族の女子とはあまり馬が合わないらしい。
この子はお花ちゃん。家は簪を作る職人で私の1番の友達だ。そして私が秘密を話した唯一の友達。
秘密を打ち明けたときも…
とそっち!?とこっちが困惑するような反応をしてくれた少し天然気があり、口が堅く秘密を守ってくれる子だ。
無論お花の父上も母上も優しい。私が初めて家に来ても快く受け入れてくれた。
そんなものもあるのか〜
深刻な問題らしい。時には人まで喰う様で。
お花はこちらに身を乗り出し…
実はお花は自他共に認める超絶面食いなのだ。それはクズや浮気者でもEK面だったら許せる…と言うくらいには。
そして切り替えがめちゃくちゃ早い。ここもお花の良いところだ。
流石に帰る時も挨拶はするよ?そう言うお作法は幼い頃から言われていたからね。
天才陰陽師で眉目秀麗か…
ぶっちゃけ私にとって殿方の顔は人並みには気にしない方だ。
だが親友の頼みを断るほど私も鬼ではない。お花に私の秘密を守ってくれているしね。
ん?あっちでなんか騒いで…る?
まじですか…ということはお花の言っていた殿方を見れるかな〜
そんな呑気な自分がバカだった。
その妖は私の方に一直線に突撃してきた。おい。
というか陰陽師ってこないの??













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。