第3話

Prolog【絶望は何度も火を灯す】①
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2025/06/23 13:47 更新





【教室】


アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
ん……
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
あれ…?ここは……

俺は硬い机の上で目を覚ました。
どうやら長い時間眠っていたようで、やけに身体がダルいし、思考もうまく働かない。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
どう…なってるんだ……?

どうやってここに来たのか?どうして眠っていたのか?考えようとしても頭が痛くなるばかりで、上手く思い出せない。

そんな異様な状況にただ困惑していたその時……


『バァァァアーーン!』
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
うわぁぁああっ!

突然、教室に轟音が響き渡った。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
な、なんだよ…今の音……

慌てて辺りを見渡すと、教室の隅に扉が外れたロッカーがあった。さっきの音は恐らく、ロッカーの扉が床に叩きつけられたことによるものだろう。

そして、恐る恐るロッカーの中を除くと……
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
うわぁあっ!

俺は再び、大声を出すことになった。


???
………

なぜなら、ロッカーの中に一人の少女が佇んで居たからだ。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
お、おい…お前、そんなとこで何やってんだよ……?
???
見つけた…私の、大切なもの……
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
……は?
???
私の大切は、貴方の傍に居ることであります!

女はそんな訳の分からないことを叫びながら、俺に抱きついてきた。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
はぁ?!な、何すんだよ!離せ!

必死に振りほどこうとしたが、華奢な身体のどこにそんな力があるのか…女の身体はビクともしない。
???
雨海湊斗…貴方はプログラム上の最重要保護対象であります
???
よって、私は貴方の傍に居なければいけないのであります!
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
わかったから!とりあえず離れてくれ!
???
……
???
失礼しました

しばらく攻防を続けていると、ようやく俺の身体は解放された。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
はぁ……で、お前は何者なんだ?ここはどこなんだよ?
ルミナ
ルミナ
申し遅れました、私はルミナ。
RH‐800型アンドロイドであります
 
 
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
え!?お前、アンドロイドなのか?!
ルミナ
ルミナ
はい、私はマスターの手によって作られた超高性能アンドロイドであります
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
へ、へぇ……

これも時代の進化ってヤツなのか…。それにしても、こんなに人間そっくりなロボットは初めて見たな。

…いや、そんなことはどうでもいい。コイツに聞きたいことは沢山ある。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
なぁ、お前はどうして俺のことを知ってるんだ?俺たち、初対面だよな?
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
俺をこの変な教室に連れてきたのも、お前の仕業なのか?
ルミナ
ルミナ
それは………私にもわかりません
ルミナ
ルミナ
どうやら、貴方に関する情報以外のメモリーは全て初期化されてしまったようであります
ルミナ
ルミナ
なので、貴方が最重要保護対象としてプログラムされている理由も、私たちがここにいる理由も、全て不明であります
ルミナ
ルミナ
お役に立てず申し訳ありません
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
そ、そうなのか……

難しいことはよくわからないが……少なくともコイツが全ての元凶、と決めつけるのはまだ早そうだ。むしろ、コイツも俺と同じ被害者なのかもしれない。
ルミナ
ルミナ
ひとまず、この場所を探索するのが最適解だと思われます
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
そうだな…意外とすぐに出口が見つかるかもしれない
ルミナ
ルミナ
1人で行動するのは危険なので、つべこべ言わずに私と一緒に行きましょう

つべこべ言わずにって…。まあ、俺を最重要保護対象とやらにしているみたいだし、何かあれば守ってくれるかもしれない。
アマガイ ミナト
アマガイ ミナト
…わかったよ。一緒に行こう

正直言って怖いけど…俺がどうしてこんな所に居るのか知るためにも、コイツの正体を知るためにも……
行動しないといけないよな。


《 “ルミナ”の絆のカケラを手に入れた!》




ついに始まりました!
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