朝、なつに会うと、私は早速、今日の目標を宣言した。
なつ、どう思ってるかな?
ちょっと心配だけど、まぁ、軽く考えてくれてるよね、きっと。
先輩いるかな~。
あっ!!
いたよー!!
挨拶挨拶!!
頑張れ私~~!!
やばいー!かみかみ…
よかったぁ。
すごく嬉しい…。
先輩は手を振って教室に向かっていった。
なつが真面目な顔で聞くから、固まってしまった。
分かんない。
分かんないんだよ。
本当は惚れたくなんかない。
でも、惚れちゃったことは確か。
好きかどうかって聞かれたら、それは分かんない。
でも、好きだなんて、そう簡単に認められる恋じゃないでしょ?
あー、恋かも分かんないけど…
だって相手は、私と同じ性別だから…
なつは、先に行ってしまった。
やっぱ私変だよね。
なつ、気持ち悪いって思ったかな?
大切な親友なのに…引かれちゃったかな…?
涙ぐんでしまった。
ひなた先輩はかっこいいけど、大切な親友を失うくらいなら、好きにならない方がいい。
まだ、間に合う。
認めなければいいだけの話。
好きじゃない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。