第29話

加奈の悲鳴
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2026/06/22 00:48 更新
黒木加奈
黒木加奈
…………。
加奈は言葉を失っていた。
それは自分の父親の姿を見てしまったからだ……本当の……。
黒木英司
黒木英司
探偵が生ぬるい存在だと思ったか?
こりゃぁ見ものだ……俺は機嫌が悪い。
黒木英司
黒木英司
簡単に逃れると思ってんじゃねぇよ……?
そんな声だった……
いつもならば穏やか……というか雑な言葉を一切使わない。
加奈はそのまま沈黙する……。
加奈の鼻に焦げた匂いがこべりついた
黒木加奈
黒木加奈
わわわっ!!!
加奈は慌ててIHヒーターの電源を止め換気扇を回す。 
黒木加奈
黒木加奈
はぁ……何やってんだろう………私
加奈はお弁当を盛り付けて粗熱を取る間にテレビをつける。
そこには色んなニュースがやっていた。

政治ニュース
物価高騰

最近そんなのばっかだ。
しかし時々目に入る……。
事故や詐欺、過去の事件に関する裁判……そして殺人事件。
そんなニュースも多い
黒木英司
黒木英司
加奈おはよう。……どうしたんだい?
黒木加奈
黒木加奈
……ううん!なんでもないよ!ただ少し疲れてるみたい!
黒木英司
黒木英司
(疲れてる?動揺のしかたを見たがそんな様子は見えなかった……嘘をついている……。)
英司は長年探偵をやっているだかはわかる……加奈のわかりやすい嘘も。
しかし追求はしなかった。
それが安全だと考えたからだ。
黒木加奈
黒木加奈
……
テレビからはニュースがまた流れる……。
『最近誘拐事件が多発しています。そこでイチアサは今回警視庁捜査一課長の黒木誠さんに……』
黒木加奈
黒木加奈
(また名前聞くなぁ…誘拐でなんでそうなるんだろう……。)
実際、たとえ捜査一課の人に聞くとしても巡査のはず…
それほど実力ある人なのか……?

それどころか、黒木誠は加奈自分自身のおじいちゃんに値する存在……。会ったことは無い。距離を置いていると言っていたから。
父親の隠し事がわかった途端色んな不安が押し寄せてきた
黒木加奈
黒木加奈
……。行ってきます。
黒木加奈
黒木加奈
(お母さん……本当のお父さんの姿ってなんなの?)
宮舘探偵事務
そこでもニュースだ。
子供誘拐犯……そう名乗る存在……。
最近多いのだ。
宮舘探偵事務所のみんなだけじゃなかった。
青空施設七瀬優斗、そして村上先生も見ていた。
村上誠一
村上誠一
物騒だねぇ……うちの子どもたちにも集団下校を命じないと……高校生も多いし……。
宮舘廉都
宮舘廉都
みんな用にポスター作らないとなぁ。
七瀬 優斗
七瀬 優斗
目的は不明ですしね………。
あの時みたいになりたくもない……
廉都はパソコンを立ち上げて内容をメモした。
警察からの依頼はないがそれでも心配性は働くものだ。
宮舘廉都
宮舘廉都
さらにいえばこの付近だよ?
みんなのみに何があっても怖いさ……
時間は気がつけば12:00になっていた……。探偵というものは依頼がなければとことん平和だ。
今日は浮気調査も何も無い。
並木葵
並木葵
あっ、コンビニ行ってきます……
宮舘廉都
宮舘廉都
行ってらっしゃい!
英司は弁当の蓋を開ける……。
そして見た。
いつもの明るく綺麗なお弁当ではなく、全体的に焦げていた。
宮舘廉都
宮舘廉都
珍しっ!加奈ちゃん疲れちゃってるのかな……。英司たまには休んで………
黒木英司
黒木英司
いや、どうせ休んでも無駄だろう。
あいつ何かおかしい。疲れなんて馬鹿げたもんじゃない。
みんなが黙り込んだ……。
そして優斗、村上先生はそそくさと施設へ戻る。
時計の音だけが響く……
葵が帰ってきてもそれは変わらない。
黒木加奈
黒木加奈
さようなら〜。
また気まづい時間が流れるのだろう……そんなこと考えながら駅への道を歩いていく……。
すると正面から男性が歩いていく……そして
黒木加奈
黒木加奈
っ?!
宮舘探偵事務所に珍しく遅い時間なのに電話が鳴った。
廉都は受け取り対応しようとした
宮舘廉都
宮舘廉都
はい宮舘探偵事務所…………………
…………誰だ。
廉都は即座に録音証拠保存モードへ変え話す……。
相手は話題の子供誘拐犯そう名乗る男だった。
ボイスチェンジャーで変声されてるため声は分からない……しかし簡易的なもので男性だとすぐにわかった
??
さて、本題だ……黒木の娘はこちらにいる。
ここで勝負だ。わざとノイズキャンセル存在しない携帯で電話してるんだ?場所を当てろ。
そうすれば解放時間は……高校生の門限と言ったところかな?
宮舘廉都
宮舘廉都
………加奈ちゃんは無事なんだろうな?
??
言葉が聞こえなかったのかい?
高校生は23時まで外に出ていい……しかしそれ以降は保護者がいないとダメだろぅ?ならばその時間までは保証してあげる言うの
そして電話はブツっと切れた
黒木英司
黒木英司
何があった廉都……
宮舘廉都
宮舘廉都
…………。
廉都は黙るしかできなかった……
あまりのことに何をすればいいのか混乱していたと、言い訳をすればいいのか?
すると英司が廉都の胸ぐらを掴みあげた
黒木英司
黒木英司
なんか言えよテメェっ!!!
宮舘廉都
宮舘廉都
加奈ちゃんが……誘拐された。
解放条件は高校生の門限23時までに見つけ出すこと……電話は録音した。しかし……
黒木英司
黒木英司
しかしじゃねぇっ!!
英司は準備をした……そして慌てて出ようとする。
並木葵
並木葵
あっ!ちょっと!!!
黒木英司
黒木英司
どけっ!!
英司があそこまで感情的になってるのは葵は初めて見た……。
その顔に必死さがあった。その時廉都が怒鳴り声をあげた
宮舘廉都
宮舘廉都
「てめぇが今動いたって時間の無駄なんだよ!
行先分からねぇのに間抜けなことをするな!それでも探偵かっ!!!!」
って言っていたのは誰だ!!
人のこと言えてないじゃん英司。
黒木英司
黒木英司
っ!
英司は足を止めて静かに廉都を見る
宮舘廉都
宮舘廉都
こうなったら探偵としても動く……。
でも警察にも連絡を入れないといけない……
どんだけ仲悪くても事件であれば関係なく協力してくれよ?
黒木英司
黒木英司
……チッ……クソッ!!!
英司は壁をぶん殴る……。
どれほど怒りと悲しみがこもってるのかよくわかった
宝条 舞香
宝条 舞香
……なるほど。
しかし廉都。
英司おぼっ……英司はそれを許可してるのか?
廉都は静かに話す
宮舘廉都
宮舘廉都
はい……。誠さんにも伝えてください。
音声も提出します。
宝条 舞香
宝条 舞香
……わかった。
ノックの音が聞こえる
宝条 舞香
宝条 舞香
失礼します。緊急の事態であったため、返事待たずに入ってしまいました。
黒木誠
黒木誠
構わんよ……何があった?
宝条 舞香
宝条 舞香
黒木加奈が誘拐されました。
しかし……今回子供誘拐犯ではありますけど違和感が……
誠はふぅん?と声を上げてソファーに座った
黒木誠
黒木誠
手配が遅かったというわけだ……。
いや長崎の時点であいつらは認識してたのだろう……
宝条 舞香
宝条 舞香
……。
誠は立ち上がりコートを着て扉を掴む
黒木誠
黒木誠
全てに手配をしろ。
あと、この話はここだけだ。
他の奴らに報告するな。裏切り者がいるぞ

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