加奈は言葉を失っていた。
それは自分の父親の姿を見てしまったからだ……本当の……。
そんな声だった……
いつもならば穏やか……というか雑な言葉を一切使わない。
加奈はそのまま沈黙する……。
加奈の鼻に焦げた匂いがこべりついた
加奈は慌ててIHヒーターの電源を止め換気扇を回す。
加奈はお弁当を盛り付けて粗熱を取る間にテレビをつける。
そこには色んなニュースがやっていた。
政治ニュース
物価高騰
最近そんなのばっかだ。
しかし時々目に入る……。
事故や詐欺、過去の事件に関する裁判……そして殺人事件。
そんなニュースも多い
英司は長年探偵をやっているだかはわかる……加奈のわかりやすい嘘も。
しかし追求はしなかった。
それが安全だと考えたからだ。
テレビからはニュースがまた流れる……。
『最近誘拐事件が多発しています。そこでイチアサは今回警視庁捜査一課長の黒木誠さんに……』
実際、たとえ捜査一課の人に聞くとしても巡査のはず…
それほど実力ある人なのか……?
それどころか、黒木誠は加奈自分自身のおじいちゃんに値する存在……。会ったことは無い。距離を置いていると言っていたから。
父親の隠し事がわかった途端色んな不安が押し寄せてきた
宮舘探偵事務
そこでもニュースだ。
子供誘拐犯……そう名乗る存在……。
最近多いのだ。
宮舘探偵事務所のみんなだけじゃなかった。
青空施設七瀬優斗、そして村上先生も見ていた。
廉都はパソコンを立ち上げて内容をメモした。
警察からの依頼はないがそれでも心配性は働くものだ。
時間は気がつけば12:00になっていた……。探偵というものは依頼がなければとことん平和だ。
今日は浮気調査も何も無い。
英司は弁当の蓋を開ける……。
そして見た。
いつもの明るく綺麗なお弁当ではなく、全体的に焦げていた。
みんなが黙り込んだ……。
そして優斗、村上先生はそそくさと施設へ戻る。
時計の音だけが響く……
葵が帰ってきてもそれは変わらない。
また気まづい時間が流れるのだろう……そんなこと考えながら駅への道を歩いていく……。
すると正面から男性が歩いていく……そして
宮舘探偵事務所に珍しく遅い時間なのに電話が鳴った。
廉都は受け取り対応しようとした
廉都は即座に録音証拠保存モードへ変え話す……。
相手は話題の子供誘拐犯そう名乗る男だった。
ボイスチェンジャーで変声されてるため声は分からない……しかし簡易的なもので男性だとすぐにわかった
そして電話はブツっと切れた
廉都は黙るしかできなかった……
あまりのことに何をすればいいのか混乱していたと、言い訳をすればいいのか?
すると英司が廉都の胸ぐらを掴みあげた
英司は準備をした……そして慌てて出ようとする。
英司があそこまで感情的になってるのは葵は初めて見た……。
その顔に必死さがあった。その時廉都が怒鳴り声をあげた
英司は足を止めて静かに廉都を見る
英司は壁をぶん殴る……。
どれほど怒りと悲しみがこもってるのかよくわかった
廉都は静かに話す
ノックの音が聞こえる
誠はふぅん?と声を上げてソファーに座った
誠は立ち上がりコートを着て扉を掴む



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。