亮平side
朝の空気が澄んで、少しひんやりするお家の周り。
大介は結菜の小さな手を握りながら、にこっと笑ってくれる。
俺は抱っこひもに結菜をそっと収め、少し緊張しながらも胸が高鳴る。
白い衣装に包まれた結菜は、眠そうな目をこすりながらも、時折きょろきょろと周囲を見渡す。
自然と呟くと、大介が隣で笑う。
抱っこしながら指で頬を撫でると、結菜が小さく声を上げて笑った。
神社の静かな空気に包まれて、巫女さんの祝詞が響く。
祝詞の声に、結菜は少しびっくりしてきゅっと小さな手を握り返してくる。
そう囁きながら、背中をトントンする。
そしたら、少し安心したように目を閉じる。
儀式が終わり、家族写真の撮影。
小さな笑顔を見せてくれた瞬間、俺も大介も自然に笑みがこぼれる。
(これからもずっと、元気でね)
心の中で願いながら、結菜をぎゅっと抱きしめた。
帰り道、大介がそっと俺の手に触れる。
小さな結菜を抱きながら、二人でゆっくり歩く。
神社の鳥居をくぐるたびに、家族の未来を感じる。
今日のこの一瞬も、これからの毎日も、ずっと大切に……
そう思いながら、俺は大介にそっと微笑んだ。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!