第7話

♥︎six♥︎
283
2020/06/13 13:00
=夏喜side =
今日は朝から
憂鬱な1日
あ、別に憂鬱ではないか
いつも通りあなたの事を
起こしに行かないと
と思っていたら
珍しく、俺の家の前で鏡を見ているあなた
『今日は、早起きですねー、おチビさん』
あなた「おー、なっちゃん!おはよー!」
あなた「頑張って、早起きしたの〜!偉いでしょー?てか、おチビさんは余計!」
『はいはい。』
俺の仕事は、今日一つ減った
:




あっという間に学校
俺の隣には、緊張してんのか
ドキドキしてんのか
キュンキュンしてんのか
分からないくらい、表情のコントロールができていない
赤ちゃんが1人
『何、北人先輩見て、緊張してんだよ』
あなた「だってぇぇ!いざとなるとね!なんかねっ!ちょっとね!緊張してきてねっ!」
“ね“と“!“が多い、
『しょうがないな…』
バンッ
気合入れのために、あなたの肩を
力強く叩いてみた
あなた「どぅおっ!痛っ!」
『リラックスできた?』
あなた「うんっ!なっちゃん、大好きっ!ありがとう〜!」
他愛もない会話をしていると
後ろから
昨日電話で聞いた声が…
北人〔夏喜〜!あなたちゃーん!〕
『おはよーございまーす!』
あなた「お、おはようございますっ!!」
北人〔2人とも、おはよ〜!〕
北人〔上履き履くから、少し待ってて〜!〕
北人〔2人の教室まで、一緒に行こー!〕
あなた「えっ!?良いんですか!?」
北人〔うん!後、あなたちゃん!連絡先、交換しよっ?〕
あなた「あっ!はい!ありがとうございますっ!」
ニコニコというより
ヘラヘラしている
あなたの顔
あなたの恋が実りそうで
何よりです。っと。
『北人先輩、今日も人気すっねw』
北人〔アハハw、ありがとうw〕
北人〔でも、校舎の中でこんなに人が集まるとね…〕
北人〔他の生徒にも先生にも被害がね…w〕
あなた「確かにそうですね〜」
女子【北人先輩!!イケメーン!】
女子2【こっち、向いて〜!】
その声と共にニコッと微笑む北人先輩は
まるで、女子を虜にしているよう。
いや、もうとっくに
虜にしているか。
先生【静かにしろー!!職員室前だぞぉぉぉ!!】
北人〔怒られてる間に、ダッシュ!〕
っと言って
あなたの手を取る
北人先輩
いつもなら
俺があなたに対して
やっている行為
そして、俺がやっている時と
全く違う顔を見せる
あなた。
なんでだろ、寂しっ。
:




北人〔意外とすぐ、着いちゃったねw〕
あなた「はい…」
北人〔あなたちゃん、これ。連絡先ね!登録したらLINE送ってみて!〕
あなた「はいっ!!また後で会いましょう!」
北人〔はーい!〕
完全に2人の会話で流されていく
空気。
俺が入る暇なんて全くない


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