私のその一言で、みんなの視線が集まる。
どうしよう…
切り出したはいいけど、手が震えてきた。
そんな私の様子を見て、チャニがみんなに声をかけてくれた。
ただならぬ雰囲気だとみんなも感じとったのか、心配そうに、少し不安気に私を見てる。
私は、大きく深呼吸すると、ポツリ…と話し始めた。
みんなの顔が見れない。
ピリちゃんが話しだそうとするのをチャニが止めた。
私は小さく頷くと、
私は目を伏せたま少し微笑んで
と頭を下げた。
スンミナは苦痛の表情で俯く。
リノさんの言葉に私は首を横に振った。
チャニの言葉に、私はやっとの思いで顔を上げ笑うことが出来た。
私はこの2ヶ月間、考え準備していた事をみんなに話した。
チャニを筆頭に会社を立ちあげる事、それぞれが持ち味を活かして活動できる場所を作った事。
出来れば、その場所でこれから先いつまでもみんなが一緒にいて欲しい事。
ピリちゃん、ヒョンジナ、ハニは涙をポロポロ零しながら、でも取り乱すわけでもなく話を聞いてくれた。
スンミナとイエニは涙を必死で堪えながら私の言葉に耳を傾けてくれた。チャンビナは俯き頭をかきながらきっと理解しようと頑張ってくれている。
リノさんの言葉に私はまっすぐリノさんを見つめ、ふっと、微笑むと
リノさんは深くため息を吐くと
と、悲しそうに笑って見せた。
私は微笑みながらみんなを見渡し
そっと立ち上がり、扉を開け外に出た。
チャニがすぐ後からやって来て
って言われたけど、
と断った。
チャニは少し寂しそうに笑いながら、私の頭を優しく撫でると
そして私のおでこにチュッとキスをするときつく抱きしめた。
私の肩に顔を埋め鼻をすするチャニ。
必死で我慢しながら、チャニの背中をポンポンと叩いた。
チャニの顔を見れないま、私は振り返り歩き出した。
あの角まで…あの角を曲がるまでガマン…
自分に言い聞かせて歩く。
角を曲がり、自分の姿が隠れたのを確認してから、思わずその場にしゃがみこみ泣いた。
突然、腕を掴まれ引き上げられる。
そして、強く抱きしめられた。
抱きしめてくれるリノさんの体も小さく震えていた。
私はリノさんの腕の中で声を上げて泣いた。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。