先輩がそう言って、小さな扉を押し開ける。
そこから広がる、夜の校舎の屋上。
ほんの少し肌寒い夜。
だけど、思ってたよりずっと静かで
落ち着く場所だった。
先輩が空を見上げて呟く。
僕もその隣で同じように夜空を見た。
ふふっと笑った先輩の横顔。
暗がりに少しだけ照明が当たって
なんだかドキッとした。
言った後、照れてしまって目を逸らす。
でも、先輩はまっすぐこっちを見ていた。
その問いに胸が少しだけ痛くなった。
でも、すぐにうなづく。
それだけで嬉しそうに笑うから、
”この時間をちゃんと大切にしたい”って思えた。
2人並んで、鉄柵にもたれて夜空を見上げる。
それは、きっと演技じゃない。
僕が自然にこぼした本音。
先輩がポケットからそっと僕の手を探してきて、
軽く触れた。
その暖かさにまた胸がきゅっとなる。
この手をもっと自然に握れる日が来たらいいな。
そんな願いが星空に溶けていった。
こちらの方でリクエスト募集させていただきます
もし書いてほしいシチュレーションをお持ちの方は
活動報告の方までよろしくお願いします🙇🙇🙇












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!