第150話

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2024/04/11 03:00 更新








康二とラウールがわたしに会いたがってる



それを聞いた瞬間に胸がきゅうっと締め付けられるような感覚だった。




ラウールなんてわたしが女だって事知らないわけで




どんな反応をするのかすごく怖かった。





でもわたしはもう逃げないと誓った。



めめの事もそうだし、ほかの事も。





小さく頷くとめめは安心したような顔をする。



めめはきっとこれを望んでいたんだよな。




目黒
ちょっと電話してくる。
あなた
分かった。




めめはカフェから出て電話をしに向かった。



康二とラウールにきっと連絡をするため。





待っている間心臓がバクバクしてうるさい。






髪の毛も短髪だったのが今は肩くらいまであって



男装してたから男子用の制服着てたけど今は女子用の制服でスカート履いてて



サラシ巻いてて胸を隠してたのが今は普通のブラになって膨らみもパッと見わかる。





こんなわたしを見てラウールはどんな反応をするのか。







色んな事を考えてると店の扉が開いて



そこにはめめとその後ろに康二、そしてラウールの姿があった。




どっどっ、と脈と心臓が速くなる。





ラウール
あ!あなたの男装時の下の名前くんだ!




ぱちっ、とラウールと目が合い一目散にわたしの元へ駆け寄ってきた。



ラウール
もー急に転校とかびっくりしたよ!
あなた
ラウール、あの
ラウール
会いたかったー!




と、わたしに抱きつこうとしてラウールの動きは止まった。



上から下へ舐め回すようにわたしの事を見て不思議そうな顔をしていた。




ラウール
あれ?
あなた
とりあえず、座ってくれないか?
ラウール
え、あ…うん、




わたしの隣にめめ



そのめめの前に康二と



その隣にラウール。




あの席順と一緒で込み上げて来る物があった。





向井
久しぶりやな、あなた。
髪の毛伸びたんやね。
あなた
久しぶり。そうだな。
向井
あなたが居なくなってめめ大変やったんやで?態度すこぶる悪いやろ?飯も食わへんし俺とラウール無視するし!
目黒
余計な事言うなよ
向井
ほんまの事やもん。な、ラウール。
ラウール
あ、そう…だね、



康二とラウールはコーヒーを注文して来るまでの間気まずい沈黙が流れた。



2人のコーヒーが届いた所でわたしは口を開いた。





あなた
改めて、みんなに心配を掛けたこと謝る。本当ごめん!



テーブルに着くくらいに頭を下げた。



そのまま話を続けた。





あなた
わたしは、あの時逃げたんだ。そのせいで迷惑かけてしまった事もわかってる。
向井
……
ラウール
……
あなた
許してくれとは言わない。わたしの事なんと言ってくれても構わない。
ラウール
ねえ、ちょっと待って。
あなた
ラウール?
目黒
……
ラウール
結局、何が言いたいわけ?




何が言いたい?




確かにわたしは、何が言いたいんだろう







ラウール
ずっと男装してたって事でしょ?
あなた
……
ラウール
ずっと、騙してたって事だよね?
目黒
ラウール、
向井
あなたは騙そうとしてたわけじゃ、
あなた
良いんだよ。ラウールは正しい。







ぎゅっと拳を握るラウールはわたしに鋭い視線を向けた。









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