康二とラウールがわたしに会いたがってる
それを聞いた瞬間に胸がきゅうっと締め付けられるような感覚だった。
ラウールなんてわたしが女だって事知らないわけで
どんな反応をするのかすごく怖かった。
でもわたしはもう逃げないと誓った。
めめの事もそうだし、ほかの事も。
小さく頷くとめめは安心したような顔をする。
めめはきっとこれを望んでいたんだよな。
めめはカフェから出て電話をしに向かった。
康二とラウールにきっと連絡をするため。
待っている間心臓がバクバクしてうるさい。
髪の毛も短髪だったのが今は肩くらいまであって
男装してたから男子用の制服着てたけど今は女子用の制服でスカート履いてて
サラシ巻いてて胸を隠してたのが今は普通のブラになって膨らみもパッと見わかる。
こんなわたしを見てラウールはどんな反応をするのか。
色んな事を考えてると店の扉が開いて
そこにはめめとその後ろに康二、そしてラウールの姿があった。
どっどっ、と脈と心臓が速くなる。
ぱちっ、とラウールと目が合い一目散にわたしの元へ駆け寄ってきた。
と、わたしに抱きつこうとしてラウールの動きは止まった。
上から下へ舐め回すようにわたしの事を見て不思議そうな顔をしていた。
わたしの隣にめめ
そのめめの前に康二と
その隣にラウール。
あの席順と一緒で込み上げて来る物があった。
康二とラウールはコーヒーを注文して来るまでの間気まずい沈黙が流れた。
2人のコーヒーが届いた所でわたしは口を開いた。
テーブルに着くくらいに頭を下げた。
そのまま話を続けた。
何が言いたい?
確かにわたしは、何が言いたいんだろう
ぎゅっと拳を握るラウールはわたしに鋭い視線を向けた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。