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第1話

Episode 1
1,761
2018/12/17 14:27
朝日が昇り 、鳥や野良猫が活発に動き始めた頃
────               シャッ               ────
あなた 「  うわあ  ーー  いい天気  !!!  」
カーテンを開け伸びをすると新品の制服を
身に纏い少し背伸びをして買った新作のリップを塗る
あなた 「  おかあさ ーーーー  ん !!!  」
大声で下に居るであろう母を呼ぶ
しばらくして階段を登ってくる音が聞こえた
母 「  あら 、珍しく早起きじゃないの  」
あなた 「  そりゃあ高校生初日だよ ?  」
母 「  あなたもとうとう高校生ね  ーー  そろそろ恋のひとつやふたつしたらどうなの ??  」
あなた 「  うるさいなあ !! それより 、髪の毛やってよ !!  」
母 「  今日だけよ ?? 毎日はしないからね ??  」
あなた 「  うん !!  」
親子二人で仲良く喋っていると  ...
────               コンコン               ────
あなた 「  げっ  ..  」
優太 「  失礼しまっす ーー  」
あなた 「  ちょっと何し n ...  」
母 「  あら優太くん !! 似合ってるじゃないの ーー 制服  ♡  」
私の声を遮るように母が黄色い声をあげた
優太 「  そっすか !? やべえ俺イケ度倍増 !?  」
あなた 「  調子乗んなっ ..  」
小声で呟くと優太はこちらをジロっと睨みつけてきた
優太 「  んだよ 、 なんか言いましたか ーー ?  」
あなた 「  べっつに ーー !?  」
こいつは岸優太  、 保育園からずっと一緒という
なんとも言えない腐れ縁だ 、しかもクラスも一緒
親同士も大の仲良しでお互いの家には無言で
出入りできるような状態だ
高校の志望校もあっちが合わせてきたのか全く一緒
そして二人とも合格し二人ともまた同じ学校
あなた 「  で 、 なんの用よ ?  」
優太 「  なにって 、お前迎えに来たんだよ  」
あなた 「  はあ !? 迎えなんて頼んでない !  」
優太 「  いいじゃんどうせ家隣だし ? 目的地同じなんだからさあ 、そんなピリピリすんなよ  」
母 「  お母さんも優太くんと行ってくれた方が嬉しいわあ ー ?  」
あなた 「  .....  っ  !! もうわかった !!  」
お母さんのキラキラした眼差しに弱い私はすぐ折れた
母 「  優太くんご飯は ーー ??  」
優太 「  食べてないっす !  」
母 「  あら 、じゃあ食べていきなさい !!  」
優太 「  あざっす !! さっせ !  」
あなた (  もう ..  二人で盛り上がっちゃって  ..  )
────               ピロン               ────
あなた 「  優太 、そこ 、取ってくんない ?  」
優太 「  ん 、どうぞ  」
優太は私にスマホを渡すとそのままグイッと顔を
近づけ後ろから一緒にスマホを覗き込んだ
あなた 「  ちょっとなんでみんのよ  」
優太 「  ん ? 彼氏いないかチェック  」
あなた 「  いても関係ないでしょ !  」
優太 「  俺が OK 出したヤツ意外と付き合っちゃダメなのお前は 。  」
あなた 「  ... なにそれ 、 馬鹿じゃないの  」
優太 「  まあそんな物好きいないだろうけど  」
あなた 「  殴るよ  」
なんて会話をしながら通知を開くと親友からだった

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