教室の端っこ
窓の外を眺めながらぷりちゃんの事を考える
そう。
ほんとに上手くいかないのだ。
中休み
誰もいない教室に俺の声が響く
ぷりちゃんも友達に誘われて行ってたのを見たのに
神様の事を悪いように言う俺は罰があたりそうだ
これだからぷりちゃんは…
ここあと話すとつい本音が出ちゃう
ぷりちゃんって俺の事どう思ってんのかな…
いっその事聞いちゃうか
やーっぱり!
ぷりちゃんはなんとも思ってないんだ
俺の事に興味なんてさらさら無いし…
君は真面目に授業受けてるけどさ
俺は君のことでいっぱいで授業なんて聞いてないよ。
これでテストの点数悪くなったら君のせいだよ。
ため息ばっかりついたらブスになっちゃう?
ため息つくでしょ!これは!
でも、諦められないのが恋なんだよね
ぷりちゃんはこういうしつこいの嫌いなのかな…
一途って言われるけど、
ほんとは依存してるだけなのかな。
授業を受けてる君の横顔は
少し顔が赤くなってる気がした
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ぷりちゃんは好きな人に意地悪しちゃう男子
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!