第31話

「愛」の対義語はー第8話ー
100
2026/04/18 02:08 更新
ーデイパラキート事務所ー
阿部ノアへの事情聴取を終えた彩葉、凛、愛は、デイパラキート事務所にて一服していた。凛は彩葉に許可を得て紅茶(ストロベリー茶なので、おそらく美蕾のため)を淹れ、愛はさっきついていけなかった事情聴取の内容を紙に整理していた。
鈴希彩葉
んー?愛、それ見せてー?
桜田愛
桜田愛
これか?うちがうちなりにまとめたもんなんやけど、、、
ノート
・阿部ノアは記憶なし(記憶障害&混乱による)
・記憶ないのは事件前数ヶ月から
・再発症の心当たりなし
・弟さんは仲良い
〈弟の変わった行動〉
・最近よく料理代行
・後はあまり覚えてない
桜田愛
桜田愛
ほんまに、聞くことこんくらいでよかったん?
桜田愛
桜田愛
しかも、次いつ話聞けるかわからへんのに、弟さんのことしか聞かんくて。
鈴希彩葉
だいじょぶだよ。それより、そろそろ美蕾達帰ってこないかな〜
桜木凛
桜木凛
やはり、かなり遅くないですか?何かあったのでは…
凛が不安そうに玄関の方を見つめ、さらに端末に連絡が入ってないか確認し始める。
鈴希彩葉
ううん、多分私が頼んだお使いが時間かかってるのかもね〜
桜木凛
桜木凛
お使い?私は知りませんが?
鈴希彩葉
うん、一個けーさつに調べて欲しいことがあったからさ。
鈴希彩葉
頼んでおいた。
桜田愛
桜田愛
美蕾、、、警察に何か頼むとか、できとるんやろか、、、
桜木凛
桜木凛
それより、なぜご自分で聞かないのですか?
鈴希彩葉
私けーさつきらーい。
彩葉は子供っぽくヘソを曲げた。凛愛は、だから「警察」ではなくて「けーさつ」と雑に彼女が言うのだと納得した
そうこう話してると、
ガチャリ
西村赤希
た、ただいま帰りました、、、
疲れた声が事務所に響く。
桜木凛
桜木凛
美蕾!お疲れ様です。紅茶、飲みますか?
美蕾がコクリと頷いたのを確認したのち、凛は赤希を見る
桜木凛
桜木凛
赤希さんも、お疲れのようで。
鈴希彩葉
おかえりー!お使いどうだった?
西村赤希
彩葉の言った通りだったわ。
西村赤希
阿部ルカのクローゼットから、大麻が出たわ。少量だけどね。
桜田愛
桜田愛
!ほんま?!
西村赤希
ええ、美蕾さんが話してくれたら、あっさり調べてくれたわ。
赤希が初めて他人に挨拶が言えた我が子を見る親のような目で美蕾を見ると、凛と愛の顔が華やぐ。
桜木凛
桜木凛
!美蕾!人前で話せたのですね!
凛は美蕾に駆け寄り抱きつこうとして、躊躇って止まったのち、ぎごちなく、遠慮するように彼女に抱きついた。
桜田愛
桜田愛
美蕾、偉いなぁ!
愛も美蕾の頭を遠慮なく、でも優しく、撫で始めた。
桜田愛
桜田愛
って言うのもあるんやけど、、、大麻?なんで?
鈴希彩葉
それより、蒼に会いたーい!
鈴希彩葉
蒼いなきゃ無理!と言うわけで赤希蒼探してきて〜
西村赤希
はぁ?!アレに関しては彩葉のやりすぎよ!貴方も探しなさい!
西村赤希
第一ね、蒼にアレだけの仕打ちして一言も謝らないのがおかしいのよ!
鈴希彩葉
彩葉は口を尖らせる。拗ねた子どもそのものだ。
空気が凍っていた、そんな時だった。
東蒼
…帰って早々、この騒ぎは何だ。
その場の全員が玄関の方を見る。そこには、確かに東蒼が帰ってきていた。

プリ小説オーディオドラマ