第4話

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2024/06/28 07:34



私はやがて鬼殺隊士になった。
今のカナヲにはすこし実力は劣っていたかもしれないけど、周りの隊士よりは呼吸も優れていたと思うし、実力もあったと思う。
きっとあの時の私は実力を過信していた。




″あの時″が来たのは突然だった。
いつも通りアオイたちの美味しいご飯を食べ、翌日の鍛錬に備えていつもより早めに眠りについた。


鍛錬を終えたその日の夕方、任務に向かった。





🦋‪


任務先で、私は衝撃的な光景を見た。
すこし遅れて到着した私は、すでにほかの隊士が鬼と対峙していることに気づいた。
そして、その鬼が十二鬼月、またはそれ相応の実力を持っているだろうということにも。


童磨
ねぇ、そろそろ諦めた方がいいんじゃない?
カナエちゃんの実力じゃ、まだ僕に勝てやしないよ。
あなた
(カナ、エ?)


その鬼がほかの隊士のことをカナエと呼んでいるとこに驚き、2人の姿を見ると、なんと他の大使は姉であるカナエだった。
そして、鬼は_上弦


幸い、私の存在は鬼に気づかれていなかった。
なら、不意打ちを狙うしかない。


あなた
(私にはできる。いくら姉さんだって上弦の鬼に1人で相手するなんて非現実的すぎる。私が助けに入ればきっと…。)
あなた
すぅぅぅぅぅ
あなた
_の呼吸 参ノ型 _______
童磨
!!!!
カナエ
あなた!?!?


鬼に切りつけたはずだった3秒後、私は地面に打ち付けられていた。
私の攻撃は当たったものの、上弦の鬼にとってはかすり傷。
それでも


あなた
それ、でも、、


姉さんと鬼が戦っている。
その隙をぬって攻撃を打てれば、姉さんは体制を立て直せる。
私ならできる。相手が上弦だとしても!!!


あなた
(今だ)


はぁっはぁっはぁっ
自分の呼吸がはっきり聞こえる。
心臓の鼓動が聞こえる。
集中が極限まで高まっているのがわかる。
私たちなら勝てる。


隙をつけた。はず










 だけど

















あなた
_の呼吸 陸ノ型 ____
カナエ
!!あなたッ待って!!!!!!


グサッ


















私が_姉さんを殺してしまった。




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