第3話

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2024/05/14 02:00





思えば、私の幸せは " あの時 " に終わってしまったのかもしれない。





否、終わったのではなく、幸せなど感じてはいけないのだ。





だって、私にはその資格がないんだから。




















🦋

しのぶ
 ちょっと姉さん!この子は私がお風呂に入 
れるから!
しのぶ
 アオイ!食事の用意をお願い! 


ある日、姉さんたちが1人の少女を連れてきた。
泥だらけで髪もボサボサ、身体中痣だらけで見るに堪えなかった。

あなた
 カナエ姉さん、その子だあれ? 
カナエ
 ふふ、あなたの妹よ 
あなた
 妹.... 

その子...カナヲは私も無口だと言われていたけど、私以上に無口な子だった。
でも、年もほとんど変わらなかったし、性格も似ていて、おしゃべりをするなどということはあまりなかったけど、自然と一緒にいるようになった。

私には父さんと母さんと過ごした記憶が全くない。
 " あの日 " のショックから忘れてしまったのだろうと私がいないところで2人がそう話していた。

でも、私には姉さんたちがいるし、カナヲだっている。
血は繋がっていなくたってもちろんカナヲも、アオイも、すみ、なほ、きよだって私の家族だった。

ずっとこの幸せが続くと思っていた。



















思っていたのに、その幸せを壊したのは私だった。





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