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第16話

第15話
1,309
2023/06/30 18:15
阿部side


朝からカーテンの隙間からの日差しで目が覚める。



横に目をやるとめめはもういなかった。


リビングに出てみると、机の上に置き手紙と鍵が置かれていた。


 


「仕事で出なきゃ行けないから、先に出ます。
  ご飯冷蔵庫に用意してあるから、食べれたら
  食べてね。
  午後から一緒の仕事だから、その時に鍵返
  してください。」



阿部 亮平 
めめもう行っちゃったのか…




今日の仕事は午前がoff、午後からはSnowManでの仕事がある。


嫌でも舘さんと会う、ちゃんと昨日の事話さないと。
めめが作ってくれたご飯を食べて後片付けをしてからめめの家を出た。
阿部 亮平 
今日の仕事行きたくないなぁ

舘さんに連絡を取ろうとして、携帯を取り出す。
阿部 亮平 
あ、携帯電源切れてる
家に帰ったら充電しなきゃ。






家に到着し、カバンをポイっと投げて携帯を充電器にさす。

待っている間、ソファーにゴロンと横になってると段々瞼が閉じてきてしまった。




………………やばっ!寝てた!?こんな時間!?



やばい準備しなきゃ!!!


カバンそのままだし、お風呂入らなきゃだし。


あーーー、時間がない急がなきゃ!



ギリギリに家を出て大急ぎで向かう。



あ、携帯忘れてきちゃった……
でも、戻る時間ないし仕方ないそのまま行こう。








阿部 亮平 
おはようございます…!
佐久間大介
おぉ、おはよう!?
深澤辰哉
阿部ちゃんがギリギリなんて珍しいね
阿部 亮平 
あはは、ちょっと色々あって、、


舘さん方をチラッと見ると目がバチッとあった。


舘さんは俺と目が合った瞬間に立ち上がりこちらに向かってくる。


あ、どうしよう………


そんな事考えてたら、めめが俺の視界を遮った。
目黒蓮
阿部ちゃん、おはようよく眠れた?
阿部 亮平 
え?あ、うん。おかげさまで
目黒蓮
よかった、あ!鍵ちゃんと持ってきてくれた?
阿部 亮平 
あ〜、うん持ってきたよ!はい!
阿部 亮平 
ありがとね色々と
目黒蓮
阿部ちゃんの為だからね


再び舘さんの方に視線をやるとソファーに戻っていた。


今の会話聞かれちゃったかな……








話しかけに行かなきゃ、、
宮舘side


朝、アラームによって起こされる。
結局上手く眠れずに、寝ては起きての繰り返しだった。
携帯を確認したがまだ阿部から返事は返ってきてない。



どうしようか、既読すらついてないし…
今日午後から仕事が被ってるその時に話すしかない。



楽屋に着くと、他のみんなはもう既に来ていた。

阿部の姿を探すが見当たらない。
宮舘 涼太
ねぇ翔太、阿部は?
渡辺翔太
まだ来てないよ
宮舘 涼太
あ、そうなんだ
渡辺翔太
あれから話せた?
宮舘 涼太
いや、無理だった連絡したけど既読すらない…
渡辺翔太
え?まじ!?
宮舘 涼太
大丈夫かな
時間が経ってもまだ阿部は来ない。本格的に心配になってきたな……






ガチャッ




勢いよくドアが開いて阿部が入ってきた。
阿部亮平
おはようございます…!
阿部は息を切らしながらみんなと挨拶している。

すると突然こっちをチラッと見て目があった。



昨日の事ちゃんと話さなきゃ。


ソファーから立ち上がり阿部の方へ向かっていく。
すると、パッと目黒が阿部の前に来た。
目黒蓮
 阿部ちゃん、おはようよく眠れた?
阿部亮平
おかげさまで
目黒蓮
 よかった、あ、鍵持ってきた?
阿部 亮平 
 あー、うん!はい!
阿部 亮平 
 ありがとね
目黒蓮
阿部ちゃんの為なら



あ………、昨日あのまま目黒の家行ってたんだ。









そっか…………………









俺達もう終わりなのかな…
渡辺side
俺のせいで涼太と阿部が別れるなんて嫌だから、早く仲直りさせないと。

別に2人が別れて阿部に目黒が取られるって思ってるわけじゃないけど、万が一があるかもしれない。




涼太が阿部に話しかけに行ったと思ったら、直ぐに戻ってきた。
渡辺 翔太
あれ?阿部と話したの?
宮舘涼太
ちよっと………
渡辺 翔太
え、なに、、
昨日あの後阿部は目黒の家に行ってたらしい。





宮舘涼太
もう、俺達ダメなのかな
渡辺 翔太
ダメなわけないだろ、お前ら何年両片思いしてきたんだよ
渡辺 翔太
そんなんで終わるわけない、てか俺が終わらせない!
宮舘涼太
ふふ、ありがとう翔太
そんな話をしていたら阿部がこっちに近づいてくるのに気がついた。


俺はそこからスッと離れる。
阿部亮平
……………舘さんちょっといい?
宮舘涼太
……………うん






きっと2人は大丈夫だろう。






氷河期も超えれたんだ、どれだけすれ違ってもまた元に戻れるよ。

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