目黒side
今日は久しぶりに9人で仕事がある、最近は個人の仕事が忙しくてみんなに会えずにいた。
ただ1人を除いて。
楽屋に入ると早速ラウールと康二が飛びついてきた。
阿部ちゃんまだ来てないのか…
ラウと康二を剥がしてしょっぴーの方に向かう。
最近しょっぴーとご飯に行くことが多くてメンバーの中では一番会ってる。
しょっぴーと居るとなんか落ち着くんだよね〜
うるさいって言ってっぽ向いちゃった。
いつもツンツンしてるからこうやって照れてるの本当に可愛んだよなぁ。
なんか、ブツブツ行ってどっか行っちゃった。
ガチャ
あ!阿部ちゃんやっと来た!
直ぐさま阿部ちゃんのもとに向かう。
あれ?阿部ちゃんなんか元気ない?
笑ってるけど、ちゃんと笑えてないよ。
少し考えた後、いつもの笑顔に戻ってニコッと笑ってくれた。
ダメ元で聞いてみたのにまさかのOKをもらってしまい少し驚いた。
阿部ちゃんと夜に会う約束をしていたら舘さんが入ってきた。
舘さんは入ってきて直ぐに康二達に呼ばれて阿部ちゃんの方に来る事はなかった。
騒いでる康二達の方をみるとしょっぴーが康二にギュッと抱きついていた。
え?何してんの……………?
その光景を見て何故か心がモヤッとした。
なんで俺には甘えてくれなかったの?
阿部side
仕事が終わってからめめはまだ仕事が他にあったから一旦解散した。
今日俺が避けてたのもあるけど、舘さん全然俺に話しかけてくれなかった…
やっぱり嫌われちゃったかな………
夜になってめめとの待ち合わせ場所に行く。
大通りを抜けて少し離れた所に2軒お店が並んでいた。
そういえばこの2人進展あったりしないのかな?
ご飯屋さんに入ってからめめに舘さんの事をたくさん相談した。
めめはまだ俺の事好きだから、こんな事聞きたくはずなのに真剣に話を聞いてくれて嬉しかった。
確かにめめとの話を聞かれてたのが始まりだけど、元はと言えばお酒に酔って記憶のない俺が悪い…
わからないんだ、どうしたらいいか。
舘さんはあんまり本音を言ってくれない、時々不安になる時がある。
お会計をしてお店を出た時に外は真っ暗で明かりがあまりついてなかった。
隣のお店の前に人がいるのが気になって見てみるとそこには舘さんに抱きつく翔太がいた。
その声に気づいて舘さんがこっちを見た。
今の目に映っているものが信じられなくて、反応が出来なかった。
めめが俺の腕を掴んで足速にこの場から離れて行く。
めめが急にピタッと止まった。
少し怒り口調で言われてビクッとする。
めめは困った顔をしたけど、わかったと言って家に連れてってくれた。
もういっその事ことめめと………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!