第8話

アユコウ
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2024/04/26 22:39
寒華ちゃん
寒華ちゃん
ラブヤマを投稿するって雑談部屋で言ってた?ごめんあれマジで時間かかりそうだからこれを先に完成させてこっち投稿するわ((
寒華ちゃん
寒華ちゃん
クライマックスに近付いてすらいないのに3000字もう言ってるって絶望しかない()
がんば〜
寒華ちゃん
寒華ちゃん
他人事だなおい?!
御影コウモリ
アユ?
澄空アユ
コウモリ氏、どうかしました?
御影コウモリ
……おれあれ食べたい。
澄空アユ
あなたに遠慮というものはないんですか?
季節は夏。暑さがまるで呪縛霊のように自分たちにべとべと付き纏ってくる。湿度も高く、服も汗のせいで濡れていて、正直言って気持ち悪い。太陽がまるで自分たちのことを焼こうとしているのかと思うほど、太陽はさんさんと輝いているのだが、暑さで倒れてしまわないようにということで日陰を歩くしか選択肢がない。こんなにもいい天気なのに少し勿体無い気がするが、まあ木の下からでも太陽の光は感じられるのでよしとしよう。
そんな日に、目玉焼きが焼けそうなほど暑い、真っ黒な歩道を歩いている2人。名前を、「澄空アユ」と「御影コウモリ」という。コウモリが指差したのは、近くにあったアイスクリーム屋さん。こんなに暑い日なのだから、さぞかしこのお店も儲かっているだろう。確かにアユもアイスクリームは嫌いではないし、こんな天気なのだから、食べてもいいんじゃないかという気持ちもある。だが、それ以上の問題がある。それは……。
澄空アユ
僕が今日は奢るからと言ったとはいえ流石に遠慮なさすぎません?
御影コウモリ
そっちだろ、そう提案してきたの。だからそれをおれは有効に使ってるだけ。
澄空アユ
そういうところですよ……。
はぁ、とため息が蝉のうるさい鳴き声の中でも聞こえる。これに関してはどんまいとしか言いようがない。
澄空アユ
というかさっきラズベリー味のドーナツ食べたばかりでしょう?よく食べれますね。
御影コウモリ
いやあの量が少なかっただけだろ。
澄空アユ
そうですかね?
御影コウモリ
…前々から思ってたけどアユって少食だよな。
澄空アユ
ん〜……確かに他の人と比べるとそうかもしれませんね。
そんな雑談をしながら何食わぬ顔でアイスクリーム屋さんに近づくコウモリとそれを追いかけるアユ。もう多分止めるのを諦めたのだろう。
アイスクリームを買い(もちろん全てアユのお金で)、木の下にある木製のベンチに座る2人。溶けてしまわないように、少し早めのペースで食べ進めるアユに、コウモリはふと思い出したかのように、彼に問いを投げかける。
御影コウモリ
そういえばさ、前から思ってたんだけど。
澄空アユ
ん?どうかしました?
御影コウモリ
なんでこうやっておれに構ってくれるの?今回一緒に色々なとこブラブラしよう、って誘ってきたのもアユだろ。
澄空アユ
ん〜……。特に深い意味はないですよ?暇だったので誘っただけです。
御影コウモリ
嘘つけ。ただただ暇なだけだったらマシラとかシャモとか他に誘う人いただろ。
澄空アユ
なんか疑ってるんですか?
御影コウモリ
別にそういうわけじゃないけど……。
なんと言葉にしようか、と思い少し黙るコウモリ。だが、彼女が言いたいこともわかるっちゃわかる。アユには、とても親しい友人がいる。それなのにも関わらず、数回会っただけの自分をわざわざ誘うのが、少しおかしいなと感じたのだろう。
澄空アユ
ん〜……。強いていうなら自己満足、でしょうか。
御影コウモリ
自己満足?なんの?
澄空アユ
僕は、コウモリ氏の事情を知っていたのにも関わらず何もできなかった。だから、ちょっとした罪滅ぼし、みたいな感じでしょうか?まあ、本当にただの自己満足にしかすぎないんですけど。
本当に、それだけでそれ以上でもそれ以下でもないです、とそういうアユ。やはり、珊瑚の泉で言われた「あの言葉」が、ずっと気になっているのだろうか。
御影コウモリ
……じゃあ、アユはさ。
澄空アユ
どうかしました?
御影コウモリ
……。いや、別になんでもない。
急に黙り込むコウモリ。そんな彼女を見て、少しおどおどとするアユ。
……なんでもないわけがない。
御影コウモリ
(……じゃあさ。)
(もしも、おれがさ、「幸せ」になったらアユは離れちゃうってこと?)
あのとき彼女に化けた伯爵が何を言ったのかはウサギとアユから聞いてる。あれは紛れもない、彼女の本心だ。だけど、それは昔の話。全ての感情が整理できたというわけではないし、何もかも受け入れられたというわけでもない。
だけど、みんなが。一緒に色々なとこに遊びに行こうと言ってくれたりだとか、一緒に少し通話をしたりだとか。そうやって、自分の人生を彩ってくれたから、少しは前を向けてきて。それには、確実にアユも入っているというのに。
もちろん、まだ胸をはって「幸せ」だとはいえない。だけれど、今この瞬間は、確実に「幸せ」で。
だから、なのだろうか。こんなにも、不確かな未来のことで悩んでしまうのは。何も、彼はそんなこと言ってないのに、そうやって勝手に不安になってしまうのは。
何より……。
御影コウモリ
(おれと一緒にいてくれるのは、おれと一緒にいるのが楽しいから、とか言って欲しかったなぁ……。)
なんて、願うのは流石に都合が良すぎるだろう。勝手に、アユと一緒にいたい、と思ってるのは自分の方なのに。






































……なんて、彼に対して絶対にいうわけにはいかないので。
御影コウモリ
じゃあそう思ってるんだったら、他に行きたい店あるからついてきて?
澄空アユ
待ってそれとそれでは話が違いまs
御影コウモリ
拒否権はない。どうせ今日も暇だろ、暇つぶしだと思ってればいい。
澄空アユ
そういう問題じゃないんですよ!!!
アイスクリームが溶けたせいで少しベタついている彼の手をとり、東の方向に向かって走るコウモリ。
そんな彼女に対して呆れながらも、彼はコウモリのことを優しい眼差しを見つめていた。
寒華ちゃん
寒華ちゃん
アユコウ愛してます!!!!!
寒華ちゃん
寒華ちゃん
ちなみにこれは全てホテルで書きました( ˙-˙ )
旅行先で何してんだ
寒華ちゃん
寒華ちゃん
だって予定より早くやること終わっちゃったから…()
寒華ちゃん
寒華ちゃん
とりあえずアユコウをもっと広めたいと思います((
寒華ちゃん
寒華ちゃん
まあだけどアユマシとツバコウも良き……ううん迷う()

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