部屋にはあなたの今の国名(そのままでも可)関係者以外の全員が揃っていた。
「
突然で済まない。今回の事件の元凶が発覚したため
三人に伝言を頼んだ。ここでの情報は内密にして
貰えると助かる。
結論から言うと、今回の各国で起こる連続殺人事件
の主犯は〝 ルーノ 〟 という男だ。
元はあなたの前の国名 一回目のクーデターで
反乱派に着いていた者で、 今は裏社会等と
繋がっている。
以前はあなたの前の国名を良い国にしようと動いて
居たが、二回目のクーデターで改革派に着くことは
無かった。
そのルーノが主犯だが、その目的は恐らく、
私を殺す事だ。あなたの前の国名では王女と云う
権力のある立場に居たにも関わらず逃げたという
こと。そして帰ってきては手の平返しでいきなり
改革を始めた事。そして、そんな奴が今国の総統
となっている事。一回目クーデターから反乱派に
着いていた者からだと、憎くて堪らないものなの
だろう。
少し話が逸れてしまったな。目的が私を殺す事だと
言ったが、なぜそれに殺人事件が関係するかだが、
あなたの今の国名(そのままでも可)を孤立させる
為だと思われる。犯人の分からない殺人事件を
起こす事で混乱を招き、自国だけに専念させ、
協力を妨げる為だと私は考えている。
それと、日帝やサイナ達が国連から受けた潜入捜査
も、彼が仕組んだものだ。潜入捜査は主に人質の為
だな。現に今、サイナは人質に捕られている。
…本当は全て一人で終わらせるつもりだったんだ。
実はルーノは私の兄を殺した奴でもあってな、
だから、仇を取るために自分だけで終わらせようと
した。まぁそのせいで、今こうやって動けない状態
にあるんだがな。……彼奴は想像の何十倍を
越えてくる奴だ。私だけじゃどうしようも出来ない
、と見せつけられた。
殺人事件も、最初から主犯の心当たりはあった。
だが、それを私念を優先して伝えられなかった事、
本当に申し訳ない。烏滸がましい事この上無いと
分かっているが、どうか皆の力を貸してくれないか。
強制なんてするつもりは無い。心当たりについて
話さなかった事に嫌気がさすのが普通だろう。
私は動けるまでに回復したら、まだルーノに会いに
行こうと思う。皆の意見がまとまったら、伝えて
ほしい。
あなた 」
…読み終わった後も、全員が黙り込んでいた。
最初に声を上げたのは日本だった。
他の者も、次々に声を上げる。
全員が、これからに向けて動き出していた。
かなり腕のある奴だな。あの気配を察知するとは…
動き出すのは此方も例外なく___
____ッザ、
ザザザッ、____
砂嵐の様な音が頭の中を駆け巡る。
モヤのような、黒いものが邪魔して見えなくなってる。
それでも、分かることはある。
「 すぐ迎えにいくから、
終わったら一番に君の声が聞きたい。 」







































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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!