※嘔吐描写ありです
お酒は20歳を超えてから飲みましょう。
お酒はほどほどに。
「乾杯~!」
ある夜、僕は前のバイト先の飲み会に参加していた。
バイト終わりでへとへとだったから
本当はあまり参加したくなかったのだが、
お世話になったしどうにも断れない飲み会だった。
端の方の席に座って愛想笑いを浮かべていると、
話しかけられた。
元バイト仲間A「あなた、もう一杯飲まない?」
元バイト仲間B「まあ、仕方ないよね。
無理にのむのは良くないし。」
それでも何となく飲まないといけない
雰囲気だった。
なんで来ちゃったんだろうな。
この人たちとの思い出は碌なもんじゃないのに。
若干の後悔をぬるくなったビールで流し込む。
雰囲気にのまれていつもより多めの量を飲んだ。
酔ってみんなの輪の中にどうにか
入りたかったのかもしれない。
いい感じにほろ酔いになった頃、
飲み会はお開きになった。
飲み会が終わったことを、
グループのメッセージで報告した。
「今から帰ります。」と送ると、
ちょうど近場にいた天彦さんが
迎えに来てくれることになった。
帰り道
家に帰るとテラさんが依央利さんと晩酌をしていた。
天彦さんと僕は手を洗って席についた。
テラさんからワインを分けてもらって
少しの間談笑していた。
すると、急激に酔いが回ってきた。
あ、ぼーっとしてきた。
くらくらする。
きっと前の飲み会のアルコールも
今になって回ってきたのだろう。
僕は顔が熱くなっていくのを感じた。
水を飲んでしばらくすると、
さっきの飲み会と前のバイトのことを思い出してしまった。
気が付くと僕は泣いていた。
異様に悲しくて悲しくてたまらない。
相当めんどくさい酔っ払いになってしまった、と思う。
感情がコントロールできない。
自責と他責。他責思考をしてしまった罪悪感。
普段なら理性で押さえているものが溢れてしまった。
PPPPP
おそらくトイレかなんかで起きてきた
理解さんに叱られてしまった。
理解さんの声がだんだん遠くなる。
視界がぼやけて、今立ち上がったら
間違いなく倒れてしまうと思った。
それと同時にめちゃめちゃ気持ち悪くなってきた。
頭もガンガンするしさすがに、ちょっとしんどい…………。
テーブルに突っ伏して吐き気が収まるのを待っていた。
僕は弱弱しくうなずくことしかできなかった。
渡してくれた袋を受け取った。
あ、ほんとに、だめかもしれない。
急激に限界が来てしまった。
僕は座ったままその場で吐いてしまった。
一度吐いたけどまだ気持ちが悪くて、
そのまま2度3度えずいていた。
背中をさすってもらうと、ちょっとだけ楽になった。
その言葉に安心した僕はそのまま眠りに落ちた。
次に目を覚ました時は天彦さんの部屋だった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。