第24話

第二十二話 誰
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2025/07/12 10:00 更新
《宮益坂》


 
スマホの電源を付け、時間を見ると
もう学校は終わったくらいの時間になっていた


 
天馬司
天馬司
 悪い、待たせたな! 


 
彼の声が聞こえてきた
僕は、振り返りもせず話し始めた


 
神代類
神代類
 いや⋯良いんだ 
神代類
神代類
 それより、朝に
 話していた事について⋯ 
天馬司
天馬司
 ⋯⋯ああ、あれはな⋯⋯ 


 
彼の声のトーンが少し低くなった


 
しかし、次に彼が言葉を発した時には
明るい声色へと戻っていた


 
天馬司
天馬司
 あれは全部嘘だ! 
神代類
神代類
 ⋯⋯⋯⋯⋯え? 


 
振り返ると、黒いパーカーを着た彼は
笑顔でこちらを見ていた


 
僕の驚いた顔を見ても、何も思わなかったのか
ソイツはそのまま話を続けた


 
天馬司
天馬司
 真犯人も模倣犯もいない! 
 冬弥が犯人なんだ! 
天馬司
天馬司
 だから、渋谷連続殺人事件は 
 お前のお陰で終わった! 
天馬司
天馬司
 ありがとう、類! 
神代類
神代類
 ⋯⋯⋯ 


 
しばらく、ポカンとするしか無かった
だけどすぐに、僕は言葉を返した


 
神代類
神代類
 ⋯それこそが、
 嘘なんだろう? 
天馬司
天馬司
 嘘だなんて⋯⋯ 
神代類
神代類
 学校帰りのはずなのに 
 どうしてパーカーを 
 着ているんだい? 
天馬司
天馬司
 それは⋯何となくだ! 


 
わざとらしいくらい明るい声で言ったソイツに
俺は冷たい声で言い放った


 
神代類
神代類
 ⋯⋯お前は、誰だ? 
天馬司
天馬司
 ⋯⋯⋯ 


 
目の前にいる、司くんの姿をした誰かは
パーカーのフードを被り、言った


 
天馬司
天馬司
 が誰かって? 
 ふふ、特別に教えてあげる 
天馬司
天馬司
 渋谷連続殺人事件の真犯人だよ 


 
宮益坂に着くと、なぜか人が沢山いた
いつもはこんなに多くないんだが⋯


 
類は今警察に捜索されている身だ


 
人気の少ない場所の方が良いと思い
「場所を変えよう」と送ろうとした時
ある違和感に気が付いた


 
天馬司
天馬司
 (なぜ類の方から
 メッセージが来てないんだ?) 


 
もちろん、まだここに着いてない可能性もある


 
だけど、どうもその違和感が引っかかって
気が付けば人混みの中へと入っていた


 
この先に何かある、というオレの予想は
当たっていたようで


 
天馬司
天馬司
 ⋯⋯る、い⋯⋯? 


 
人に囲まれたその中心には
血塗れで倒れている類がいた


 
次回.最後の会話
ぱせりにうす
ぱせりにうす
 今日は短め 


 

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