第25話

第二十三話 最後の会話
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2025/07/17 10:02 更新
天馬司
天馬司
 類!! 


 
横たわっている彼に近づくと
まだ息があったようで、モゾモゾと動いていた


 
神代類
神代類
 つか、さ⋯くん⋯? 


 
ようやくオレと目が合い、名前を呼ばれたが
もう段々と息が浅くなっていた


 
天馬司
天馬司
 ああ、オレだ⋯ 
 遅くなって、すまない⋯ 
神代類
神代類
 ふふ⋯謝らなくて良いよ 


 
そう言って、類は力なく笑った
今にも目を閉じて眠ってしまいそうな雰囲気だ


 
天馬司
天馬司
 大丈夫だ、類 
天馬司
天馬司
 さっき救急車を
 呼んでる人がいたから 
天馬司
天馬司
 恐らくすぐに来るはずだ 


 
自分に言い聞かせるように、強く言った
そうでもしないと気がおしくなりそうだった


 
天馬司
天馬司
 だから、安心し── 
神代類
神代類
 司くん⋯⋯良かった 


 
類がオレの言葉を遮った


 
さらに被せて言う事だって、容易だったが
オレはすぐに口を閉じ、類の声を聞いた


 
神代類
神代類
 最期に⋯君と、会えて⋯ 
天馬司
天馬司
 最期だなんて⋯!!
 縁起の悪い事を言うな! 
天馬司
天馬司
 大丈夫だ!
 絶対にお前は助かる! 
天馬司
天馬司
 絶対⋯⋯!絶対だ⋯⋯! 


 
頬を一筋の雫が伝っていく
類は、その雫を拭い取りながら言った


 
神代類
神代類
 ごめんね⋯ 
神代類
神代類
 君を1人、残す事に 
 なってしまった⋯ 
天馬司
天馬司
 謝るのはオレの方だ⋯! 
天馬司
天馬司
 お前1人に抱えさせて⋯ 
 座長⋯失格だ⋯


 
類の心音が弱くなっていく
どうしてもこの場から離れたくなかった


 
力が弱まっていく類の手を握った
涙と共に、言葉が溢れ出てきた


 
天馬司
天馬司
 頼む⋯⋯類⋯⋯ 
 死なないでくれ⋯! 
天馬司
天馬司
 最高のショーは
 1人じゃ出来ないんだ⋯! 
神代類
神代類
 ⋯⋯ 


 
類は、少し驚いた顔をした後
心底嬉しそうな顔で、笑った


 
神代類
神代類
 ふふ⋯そうだねぇ 


 
もう、今にも消えてしまいそうなか細い声で
彼が返答をした


 
そして、そっと手を握り返して
優しい声で、オレへささやくように言った


 
神代類
神代類
 もし⋯この先に⋯自分を 
 責めたくなる様な事があっても 
神代類
神代類
 絶対に⋯責めないで⋯ 
神代類
神代類
 でも⋯自分の行動を⋯
 肯定したりも⋯しないで⋯ 


 
泣きそうな、消えてしまいそうな目と目が合った
彼は悲しそうな顔をして、言葉を続けた


 
神代類
神代類
 君は⋯⋯きっと⋯⋯ 
 幸せに、なれる⋯か⋯、⋯ら 
天馬司
天馬司
 ⋯⋯類? 
天馬司
天馬司
 類⋯!類!! 


 
どれだけ声をかけても、
彼はもう、言葉を返さなかった


 
救急車が着いた頃には
類の体温は、すっかり冷めていた


 
次回.酷い隈
ぱせりにうす
ぱせりにうす
 やぁ皆久しぶりぃ⤴⤴⤴ 


 

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