夜の街、ラクが好きな時間帯だ。
何をしても邪魔されず、何かしてバレかけたら暗闇の中に逃げればいい。
そう、ラクにとっては自由の時間なのだ。
そういうラクも今はご機嫌絶好調だ。
その真顔からはなんの顔が読めないが。
仕事、といってもラクが普通に自由にしてるだけ、
この子が毎晩出かけるのはそこら辺のヤ〇ザなどをまとめて解体するからだ
この子が毎晩してること、それは
詐欺
だ。といっても、だいたいヤ〇ザは子供を誘拐している。目的はその子供を助けるため、なのだが、やり方が物騒すぎる。
そう言って、肩に担いでた刀を鞘にしまう。カチッ、と規則正しい音。
本人はいつも気だるそうにしている。
別に笑ったりする理由もないからだ。感情を出しても無駄な時間。
いわゆるポーカーフェイスってやつだろう。
だがそんなラクも最近困ってることはある。
ラクにしては珍しい。愚痴を吐いてる。
だが、そう思い込んだのもつかの間
最悪だ。出会いたくなかったのに。
こいつが言っていることは本心なのか本心じゃないのか。ラクには見分けがつかない
こいつは毎晩出会う度にこういうことを言ってくる。
ラクはうんざりしていた。
いきなり黙り込んだ
そのまま首を掴まれて床に押さえつけられた。
そうだよ。ラクよりこいつの方が強い。ラクが勝てる訳でもない。
抵抗するまもなく床に押さえつけられたラク
ガクッ
俺は最近どこのヤ〇ザも解体されているという噂を聞いた。
確かにそうだ。そこら辺のヤ〇ザが減っている。
んで、俺はそいつを見に来たって訳だ。だが目が会った瞬間暗闇にそいつは紛れてしまった。
幸いにも俺の視力はいいから姿は見えたんだが、俺、なんかそいつに一目惚れしちまってよ。
んで今こういうことだ












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。