空とパイモンは最初にモンドのエンジェルズシェアを訪れた。
それは吟遊詩人のウェンティを探して。
予想通り、彼はカウンターの席で酒を飲んでいた。
ウェンティは空の取り出した冠を見て目を見開いた。あのときの鐘離のような反応だ。
やはり、そこまで空の魔神とは重要な人物なのだろう。
空が彼に渡すと、ウェンティは鐘離がやったように手を翳して力を注いだ。
今度は青緑の光を纏って、冠はまた一部元に戻った。
すると、部屋の奥に一心浄土への道が現れた。
空とパイモンは何度か通ったことのあるそれをくぐり抜け、影の待つ一心浄土にたどり着いた。
将軍と全く同じ容姿の本当の雷神が出て来た。
空はすっと冠を見せる。
影が冠にそっと触れると、雷元素がぶわりと溢れ出す。
冠は紫に光ると、色のなかった部分が金色になった。
スラサタンナ聖処で、パイモン達はナヒーダを訪れた。
パイモンがナヒーダに見せた冠に、彼女は目を丸くした。
ナヒーダはそれを宙に浮かせ、周りから草元素の力を注入した。
黄緑色の光が出たと思うと、なんと白い純粋な光がぱぁぁっと三人の視界を阻んだ。
一番先に視界が戻ったナヒーダに言われて二人が冠を見ると、それは先程とは全く違う姿になっていた。
銀と金の二色が周囲の光を反射して輝いており、鈍い色をしていた最初のあれとは比べ物にならないほど美しい。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!