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第49話

〜44〜
747
2025/08/28 03:54 更新
広場の中心らひんやりしていて、あの空間の熱気とは別世界みたいだった。





ミンスさんと話してた余韻が、


まだ胸の奥に残ってる。


でも、それはすぐに、もっと冷たいものにかき消された





124番 ナムギュ
なんでミンスの話してた
その声が背後から落ちてきたとき、私は一瞬だけ息を止めた。



ナムギュさん。さっきまで姿が見えなかったのに。





ゆっくり振り返ると、彼の顔が近かった。



いつもと同じ顔なのに、

目だけが違う。




怒ってる、いや





――焦ってる。
あなた
話しかけられただけですよ、ほんの少しだけ
124番 ナムギュ
“少し”でも関係ないだろ
私の言葉を遮るように、鋭い声が飛ぶ。


でもその鋭さの奥に、どこか脆さがあった。
124番 ナムギュ
お前は俺のものだろ?
その言葉の瞬間、ぐっと右手を掴まれた。


細い手首に彼の指が食い込む。




ちいさく、鈍い痛み。いや、それよりも――熱い。
あなた
ナムギュさん、痛
124番 ナムギュ
黙ってろ
触れそうな距離で、彼はじっと、私を見下ろしていた。



睨んでるようにも見えたけど、


それは違った。


必死だった。



喉の奥に何かを押し込めてる顔だった。
124番 ナムギュ
俺さ、たまにわかんなくなんだよ


言葉が震えていた。

124番 ナムギュ
笑ってるお前を見ると、安心するくせに、
124番 ナムギュ
それが俺に向けられてないと、イラつく
124番 ナムギュ
嫉妬して、ムカついて、
124番 ナムギュ
でも、どうしようもなくて……おかしいよな、俺


言葉を吐き出すたび、掴まれた手首にぐっと力が入る。
124番 ナムギュ
だから……暴力で、あなたのこと縛り付けちまうんだよ
自嘲するように笑ったナムギュさんは、


まるで自分を殴ってるみたいな顔していた。


124番 ナムギュ
あなたの全部、俺のもんにしねぇと、不安で死にそうになる
124番 ナムギュ
誰にも触らせたくないし、笑いかけてほしくない




124番 ナムギュ
俺以外に、何も見せんなよ……めい

その声は、狂気と、愛と、怖がりの全部がごちゃまぜになっていた。

124番 ナムギュ
じゃねぇと、俺…









124番 ナムギュ
マジでお前のこと壊すからな


そう言ったナムギュさんの瞳は、どこまでもまっすぐで、どこまでも弱かった。



私は、ゆっくりとナムギュさんの頬に手を添える。



指先が触れた瞬間、彼はびくっと小さく肩を揺らしたけれど――


逃げなかった。
あなた
……ほんと、かわいいです、ナムギュさん

そうつぶやくと、彼の眉がピクリと動いた。

124番 ナムギュ
……可愛かねぇよ
低く、ぶっきらぼうにそう返してくるナムギュさん。


でも、私の手に触れているその頬が、

うっすら赤くなっているのは隠せなかった。
あなた
ううん、世界一可愛いですよ。ナムギュさん

そう笑ってみせると、ナムギュさんは目を逸らして、小さく吐き捨てた。
124番 ナムギュ
……うるせ
照れ隠し。


そうとしか思えないほど、耳まで真っ赤だった。




そんなところも、やっぱり可愛いなって思ってしまう。

壊してしまいたいほどに不安になるくらい、
私のことを強く思ってくれる人なんだって、




……私には、それが、ちょっと嬉しい。

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